日本マクドナルドは7月1日、日本第1号店のオープン45周年を記念し「1971 炙り醤油ジャパン」「1955 スモーキーアメリカ」の2種類のハンバーガーを6日から期間限定で販売すると発表しました。マクドナルドの日本第1号店は1971年7月20日、銀座三越の1階にオープンしました。
マクドナルド日本1号店
試食会前日にマクドナルドの偉い方から「ビーフを主役にしたボリューム感ばっちりな商品なので、ぜひ…!」とお誘いが。そこまで言われたら、肉好きの私としては黙っちゃいられません。編集部を抜け出し、試食会に行ってきました。気合いを入れ、前日の夜から何も食べずに会場へ。戦闘態勢は万全、空腹のせいで若干目つきが悪くなりつつも、行きの電車の中でがよだれが止まりません。ジュルジュル。
■新バーガー、肉の量は「通常の2.5倍」
新発売のハンバーガーは2種類
この日発表されたハンバーガーは「1971 炙り醤油ジャパン」と「1955 スモーキーアメリカ」の2種類。日本マクドナルドのナショナルマーケティング部長、唐澤俊輔さんによると「どちらのバーガーも使用するお肉はビーフ100%。パティは通常の2.5倍(1/4ポンド)」とのこと。なるほど、肉の量はクォーターパウンダーと同じってことか。ボリュームは満点のようで、肉好きな人には嬉しいですね。ジュルジュル。
体験試食会には、1971年の開店当時のユニフォーム姿のクルーとともに、マクドナルドのキャラクター「ドナルド」も登場。前回の試食会では「保育園とかでドナルドが怒鳴るど」など軽妙なトークで報道陣を凍りつかせていましたが、今回は「おいしそうだね」「ユニフォーム、懐かしいね」など安全運転でガッカリです。どうした、ドナルド、お前の本気はそんなもんじゃないだろ。
めっちゃ匂い嗅いでる
■「1971 炙り醤油ジャパン」と「1955 スモーキーアメリカ」違いは?
2種類とも肉増量と聞き、「試食会ではどっちを食べようかなぁ」と悩んでいたところ、優しそうなコック服姿の男性が登場。日本マクドナルド・メニューマネジメント部、上席部長の若菜重昭さんが2つのバーガーのオススメポイントを教えてくれました。
若菜さんによると、2つのハンバーガーは、日本とアメリカそれぞれの第1号店ができた当時に思いを馳せたバーガーだそうです。
「1971 炙り醤油ジャパン」
「『1971 炙り醤油ジャパン』は、1971年に銀座三越にオープンした第1号店に思いを馳せ、『アメリカで生まれたハンバーガーが日本で生まれ育ったらこうなった』というコンセプトで、100%ビーフの2.5倍パティに、炙り醤油ソースが特徴。ソースはみじんぎりオニオンのソテー、隠し味にリンゴ、3種のスパイスで甘味の中にピリッとした味も楽しめ、ビーフとのコンビネーションは抜群。さらに濃厚なチェダーチーズも。日本人のDNAに訴える味になっております」
「1955 スモーキーアメリカ」
「『1955 スモーキーアメリカ』は、シカゴに第1号店が誕生した1955年当時をイメージした正統派バーガーです。2.5倍パティはもちろん、ソースはトマトピューレにケチャップなどを合わせたスモーキーでアメリカンなソース。フレッシュなオニオンやスモーキーベーコンなども使用。ひと口食べるとまた食べたくなる、懐かしい味になっています」
■いざ実食!
昨日の夜から何も食べていないので、そろそろ精神的に限界です。若菜さんの説明も大して頭に入ってきません。「さぁ、俺に肉を食わせろ」心の中で叫び続けていたら、試食会スタートの声がかかります。さてさて、どっちを食べようかなと思っていたら…。
両方出てきた
マジかよ…マック、あんた最高だよ…。さらに、同じく新発売のポテト「クラシックフライ はちみつマスタード」も付いています。というわけで、まずはアメリカンな「1955」からいただくことにしました。
2.5倍の肉がはみ出てる!!
第一印象はこんな感じ。パンの大きさは通常通りなので、上から見るとパティだけ3Dみたいに飛びてちゃってる状態ですね。
では、実食。
パクリ。
おお!とっても肉々しい!一口食べたら、お口の中にスモーキーな香りが広がります。ケチャップとマヨネーズベースのソースが肉によく絡み、ジューシー感もいい感じに出ています。一方で生のオニオンとトマトも入っていて、サッパリ感もある。シャキシャキとした食感も楽しめます。夢中で食べていたら3分で完食しました。
続いて、和風の「1971」のほうを手に取ります。
第一印象はこんな感じ。こちらもビーフパティは2.5倍。包みをあけると、醤油の香ばしい香りが食欲をそそります。
パクリ。
おお。焦がし醤油ソース、なかなか趣き深いじゃないの。甘みの中にピリッとした辛味もあって、適度に味を整えています。肝心のお肉ですが、2.5倍なのはいいんだけど、あまりジューシー感を感じない。やはりそこはマクドナルドの肉といったところか。「1955」の方はソースも濃厚だったことからジューシー感が際立っていましたが、こちらの「1971」どちらかというとサッパリした感じ。レタスのシャキシャキ食感などヘルシーな感じはあるので、女性にはいいかもしれませんが、肉好き男子としてはちょっと物足りないかも。
ちなみに「1955」「1971」とも、使用している肉のパティは同じとのこと。うーん。でも「ビーフが主役」を売りにするのなら、パティ自体も分厚く、特別にジューシーさを増強させたものにしてほしいなあ…。肉汁感がないのがちょっと残念だと思いました。
■ドナルドがおとなしくなっちゃったの、どうして?
さて、ハンバーガー2つにポテトとコーラを10分で完食し、周りの記者たちからドン引きされつつも、いい感じに満腹になってそろそろ帰ろうかなと思ったのですが、やっぱり心の中で「彼」のことが気になっていました。
夢に出てきそう
前回の試食会では舌好調だったドナルド、どうして静かになっちゃったのか。日本マクドナルドのPR部マネージャーの長谷川崇さんに直撃してみました。
――単刀直入にお聞きします。前回の発表会ではドナルドがはっちゃけて面白かったんですが、今日のドナルドは静かでした。何かあったんですか?
はい…前回は少々はっちゃけていたのですが、発表会後にミーティング沙汰になりまして…。
――社内で問題になったんですね…。でも、今日のドナルドは大人しすぎて、正直あまり面白くなかったです。
申し訳ありません…。次回はドナルドのリミッターを外すよう、善処します。
――ところでさっきドナルドが、日本第1号店のユニフォームを見て「懐かしいね」と言っていましたが、ドナルドって何歳なんですか?
ドナルドはドナルドです。発表会前に流れていた日本第1号店の開店当時の映像にも写っていましたよね?
――え?同一人物なんですか?
そうですよ。ドナルドはドナルドです。
――お、おう…。うん…まぁいいや。ビーフ100%ハンバーガー2連発、ごちそうさまでした。
マクドナルドの 「1971 炙り醤油ジャパン」「1955 スモーキーアメリカ」(ともに単品490円)「クラシックフライ はちみつマスタード」(単品330円)は7月6日から期間限定で発売されます。
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