この10年、仕事のパソコンといえばWindows一筋で、Macを使う人はITな人やアートな人たちだと思っていました。でも最近はなんか違うらしい。
物書きとして取材に出かけ、"Mac使い"のライターやフォトグラファーたちと会ううちに身近に感じ始めたMacBook Air。ついにわたしも手に入れました!
少し触っただけなのに、トラックパッドの使い心地の良さや"12時間の長持ちバッテリー"の恩恵をひしひしと感じました。でも、キーボード周りになんか違和感があるんです......。今回はそれをまとめてみました。
その1:F10キーで"半角英数変換"できないの?
ファンクションキーのショートカット機能のうち、わたしはF10の"半角英数変換"を頻繁に使用してきました。かなモードのままH・E・L・L・Oとキーをタイプして"へっぉ"と表示された状態でF10を押すと、「hello」に変換されるという機能です。helloじゃないにしても、最近は横文字のブランドやメーカー名が多くて、いちいち英数モードに変換するのは日々書きまくることが仕事のわたしには手間なのです。
MacBook AirでもそのつもりでF10を押すと、同じキーに記されたイラストの機能"ミュート"となってしまいました。デフォルトの設定では、このイラストの機能が優先されているようです。システム環境設定>キーボード>キーボードから「F1、F2などのすべてのキーを標準のファンクションキーとして使用」を選択すると、わたしが思っているようなF10の機能を使うことができました。
その2:"ライブ変換"って微妙に使いづらくない?
ライブ変換という機能に初めて触れました。タイプしてるそばから変換を指示しなくても勝手に漢字へ変換してくれるMac特有の機能です。使いこなせたら便利に感じるのかもしれないけど、ビギナーの私はライブ変換中のヌルヌルする感じが好きじゃない。それに変換はいつも正確とは限らない。「支持」に変換された文字を「指示」に直す作業は少々面倒です。ライブ変換の機能は当面先送りすることにしました。
それから、文字を確定するまでの作業に少し違和感がありました。Macのデフォルトの設定では、確定までにenterを2回押す必要があったんです。えぇ、どうして1回じゃないの...わたしが経験してきたWindowsでの操作感と同じように、指示したとおりにサクサク変換したいだけなのに!
そこでキーボードの設定を開いてみると、「Windows風のキー操作」という項目が目に入ってきました。なんとも芸がない項目名ですが、これを選択することで確定までにenterを1回押せばいい設定に切り替わりました。システム環境設定>キーボード>入力ソース>日本語から行なえました。
その3:"delete"キーの挙動が思ってるのと違う!?
deleteのキーの機能まで違うんですね! Macでは、deleteはカーソルの前の文字を消去するキー。Windowsで同様の機能を持っていたのはBackSpaceで、deleteはその反対、カーソルのうしろの文字を消去するキーでした。
......となると気になるのは、Macでカーソルのうしろの文字を消去するキーはあるのかなってこと。執筆作業中にけっこう頻繁に使っているんですよ。ググってみたら、ありました。右手で一押し、fn+deleteでした。キー配列入れ替えアプリを使うと挙動を変えられるようですが、ちょっと難しそうだったのでこちらも先送りに......。
以上、ひとまず違和感はなくなりました! さぁ、書きまくるぞ。
(2016年5月12日Engadget日本版「初めてMacを使う人のキーボードあるある3つ」より転載)
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