80年以上の歴史があるチョコレート菓子M&M’sがよりインクルーシブになる。
M&M’sを製造するマースは1月20日、「すべての人たちが居場所があり、社会をインクルーシブだと感じられる」ためのグローバル戦略を発表。
その一環として、6色のマスコットをイメージチェンジした。
見た目の変化は靴?
マスコットの外見や性格の変化について、マースは「自己表現とコミュニティーの力の重要性を強調するため」と説明している。
ただし、見た目の変化は靴に集中しているようだ。
6つのマスコットのうち、最も変化したのは女性キャラクターのブラウンとグリーン。
ブラウンはこれまでもヒール靴を履いていたが、ヒールの丈が低くなった。グリーンはゴーゴーブーツからスニーカーに履き替えた。
グリーンの靴についてマースは「クールでカジュアルなスニーカーは、彼女の自然な自信を反映する」と説明している。
またブラウンとグリーンは、これまで広告でぶつかり合う姿が描かれてきたが、今後は「仲良く」「女性同士で助け合う」ようになる。
グリーンの紹介ページには「忙しくて、人の悪口を言う暇なんてない」と書かれている。
Z世代に最も身近なオレンジ
他のキャラクターは、レッドとイエローの靴に靴ひもがついた。そしてオレンジは、これまで外れていた靴ひもを結ぶようになった。
CBSによると、オレンジはZ世代に最も身近なキャラクターだ。これまでも心配性な性格だったが、これからは「不安を感じる本当の自分を受け入れるようになる」という。
また、いじめっ子だったレッドは、今後はより親切な性格になる。
さらに、見た目と性格の変更に加えて、名前から「Ms」という性別を示す敬称がなくなるという。
マースはこのグローバル戦略について「よりインクルーシブで快適で、人々を一つにする」と述べているが、この変化に複雑な思いを抱えている人もいるようだ。
キャラクターの変化について、SNSでは様々な反応が投稿されている。
スニーカーに力を入れたM&Mに100%同意。我々は虐げられたコミュニティで、もっと代表される必要がある
オレンジが、不安を認めるようになった
オレンジが不安の問題を抱えていて、ブルーが「ただ幸せになりたい」ということを知りながら、どうしてM&Mが食べられるだろう。
ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。