ヨーロッパの小国「ルクセンブルク大公国」。国土は神奈川県ほどだが、裕福な国として知られており、国際通貨基金(IMF)によると1人当たりのGDPは世界第3位だ。
このルクセンブルクが、公共交通機関を2019年夏から全て無料化することになった。こうした試みは、「世界で初めて」とガーディアンは報じている。12月5日に再任されたベッテル首相は、列車、路面電車、バスの運賃を無料化する方針だという。他にも、大麻の合法化や祝日の増加なども検討している。
ニューズウィークによると、首都ルクセンブルグ市には10万人しか住んでいないが、40万人が通勤しているため、世界最悪ともいえる交通渋滞が慢性的に起きている。公共交通を無料化することで運賃の徴収が必要なくなり、道路の渋滞緩和が期待できるという。
■ルクセンブルク大公国の位置