ステージ4の肺腺がんを公表していた人気ヒップホップグループ「ET-KING」のリーダー、いときん(本名・山田祥正=やまだ・よしまさ)さんが1月31日午前11時28分、大阪府内の病院で、がん性心膜炎のため亡くなった。
いときんさんが闘病していた、肺腺がんとはどんな病気なのだろうか。発症リスクや一般の人が気をつけるポイントについてまとめた。
■タバコを吸わなくても肺腺がんに
一般的に「肺がん」は喫煙者が発症するように思われがちだが、肺腺がんに限ってはそうは言い切れない。医療機器会社オムロンの公式サイトによると、喫煙による肺がんの発症リスクは、タバコを喫わない人と比較して男性で4~5倍、女性で3倍程度と説明。ところが、肺腺がんに限っては男性で2~2.5倍、女性で1.5倍程度。「タバコを吸わなくても肺腺がんになる」ケースが多いとして、警戒を呼びかけている。
■肺腺がんを早期発見する方法は?
「肺腺がんは4つに分類される肺がんのうち最も一般的なタイプです。血液が酸素を取り込む肺胞にできるがんで、早期に発見して手術すれば完治する可能性が高いです。ただし、転移していないかどうか術後も5年間は経過観察を続けた方がいいでしょう」
その上で土屋さんは、一般人が気をつけるポイントを以下のように語った。
「発症早期では全く症状が出ないので、人間ドックなどでないと発見できません。特に40代以上はがんの発症率が高いので、CTスキャンを2年ごとに受けるなどして注意した方がいいでしょう」