第二次世界大戦中の1940年9月から1941年5月までの約8カ月間、イギリスはナチス・ドイツから激しい爆撃を受けた。「ロンドン大空襲(ザ・ブリッツ)」の名で知られる大規模な空襲だ。
空襲で亡くなった民間人の数は43,000人以上にのぼり、100万人以上が家を失った。数百万人の市民は、防空壕や家に身を寄せ合って空襲に耐え忍んだが、それでも空襲を早期警告したり、市民軍に加わったりして、自国に貢献した。
「ロンドン大空襲」はイギリスの歴史を象徴する出来事の一つだと言っていいだろう。 イギリスの主要な港湾都市が爆撃で破壊される間、必死に耐え続ける人々の姿は、イギリス人が自らを語る上で欠かせない象徴的なイメージだ。
ドイツ空軍の攻撃は、1941年の半ばに攻撃対象がロシアに変わるまで続いた。それ以降攻撃は次第に減少していったが、その時までに5万トン以上の爆弾がイギリスに投下されていた。
ロンドン大空襲から75年になるのを記念して、マンチェスターにある帝国戦争博物館では当時のカラー写真を展示した、「恐ろしい歴史:攻撃されたイギリス」という展示会が開催されている。
ロンドン大空襲にまつわる出来事や、遺品、写真、芸術作品、映像、音声記録を取り上げているこの展示会から、写真の一部をご紹介しよう。写真は、イギリス人たちが空襲を耐える姿や戦う様子を伝えている。
「恐ろしい歴史:攻撃されたイギリス」は2016年の春まで開催されている。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。