クリスマス、ロンドンの今と昔が一枚の写真に融け合う(画像)

今年もロンドンに、美しいクリスマスの季節がやってきた。
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Getty

今年もロンドンに、美しいクリスマスの季節がやってきた。

Getty Imagesが制作した画像には、最近のロンドン市街の写真の上に、数十年前に白黒写真で撮影されたクリスマスの街並みが重ねられている。通りに吊るされたクリスマス用の七面鳥や、ドイツ空軍による爆撃からクリスマスの装飾を守る土嚢など、その時代を写し出す景色が現代の景色と融け合っている。

融け合わさった景色の対比が、ロンドンの街並みやイギリスにおけるクリスマスの祝い方が、今と昔でどのように変化してきたかをよく表している。

では、企業のクリスマス商法のせいでホリデーシーズンが「年々早く」始まるようになったと思っている人のために、まず初めに、1926年の11月2日にデパートに現れたサンタクロースから見ていくことにする。

写真の白黒部分は、1926年11月2日、クラパム・ジャンクションにあるアーディング&ホッブス百貨店に「ファーザー・クリスマス」が出現したときのもの。カラー部分は、2014年12月15日、小売店「デベナムズ」の前を行き交う買い物客。
クリスマス・ターキーが吊るされているのは、1923年12月のワットリング街道の鳥肉店で、2014年12月の買い物客がその横を通っている。
1939年12月16日、イギリスがドイツとの開戦した3カ月後。店舗保護のために土嚢が積まれた老舗デパート「セルフリッジズ」のウィンドウを、買い物客が覗いている。その隣には、2014年12月11日の一人の男性が同じデパートの横を歩いている。\n
1933年12月30日に撮影された写真には、エンデル通りにあるドルリーレーン劇場で上演された「Song of the Drum」の出演者一団に入っていた1匹のラクダやウマたちが写っている。現代の部分は、2014年12月9日に同じ場所で撮影されたもの。
サンタのコスチュームを着てマラソンをする「サンタ・ファン・ラン」が恒例行事になる以前、サンタたちは、集合するためにバスを利用していた。白黒の部分は、1960年12月にホルボーンでバスを待つ人たちの写真で、カラー部分は2014年12月9日の写真だ。
1956年12月12日、ポーツマス通りにある「オールド・キュリオシティ・ショップ」の外で、キングス・カレッジの学生がクリスマス・キャロルを歌っている。家や店の前でキャロリングをする習わしは、チャールズ・ディケンズの作品によって伝統となった。カラー写真は、周囲の環境が変化する中、58年経った今でもまったく変わらない店の姿を表している。
1935年12月6日に、クリスマスのイルミネーションでライトアップされたオクスフォード通りのセルフリッジズ。カラー部分は2014年12月16日の同店舗。
1938年のクリスマスイブに撮影された国会議事堂前のビーコンズ・フィールド伯爵像と「ビッグ・ベン」の愛称で親しまれるイギリス国会議事堂の時計台。カラー部分は、2014年12月12日に、国会前広場を走る車や歩行者の様子。\n
1948年12月1日、ナショナル・ギャラリー前のトラファルガー広場にて、2人の警察官が、ノルウェーから贈られたおよそ20メートル長のクリスマスツリーをながめている。2014年12月11日に撮影されたカラー部分に、キリスト降誕の場面を表現した展示物の一端を見ることもできる。
セント・ポール大聖堂のクリスマスツリーは、1950年12月19日に、ウィンザー城から移されてきたものである。カラー部分は、2014年12月9日に大聖堂の同じ場所を撮影したものである。
Peter Macdiarmid via Getty Images
1955年12月30日のリージェント通りには、吹雪を模したアルミニウム製の雪が飾られている。2014年12月16日、クリスマスの買い物客が同じ通りを歩いている。

この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。

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