ロード・オブ・ウォーをアマゾンプライムで観た。
戦争への道という意味ではなく、Load of War、戦争の支配者という意味で使われている。
War Loadは司令官という意味らしい。
主人公はニコラスケイジで、彼が演じるのは実在の人物であり、世界最大の武器の商人である。
彼はロシアンマフィアの銃撃戦を目のあたりにして、そのショックで武器商人になる人生を歩む。
その後、第三世界に武器を売りに売りまくって汚れた財を築く。
途中、愛する妻のために武器商人を一時ストップするがまた再開。
妻に逃げられる。
最後は小さなミスで捕まるのだが、釈放される。
理由は、米国自身も彼の顧客だったからだ。
よくあるストーリーだが、私が一番心に残ったセリフがある。
「世界平和のために核兵器を追うべきか?いや、違うね。戦争被害者の9割が銃で殺されているんだ。核兵器じゃない。AK47こそ真の大量破壊兵器だ。」
※AK47は旧ソビエトが作った戦後最も売れた自動小銃である。
このセリフを聞いてハッとさせれた。
確かに・・・。
もちろん、核兵器の根絶は当然である。
特に最近、水爆(?)実験を成功させた北朝鮮のお隣にある我が国としては。
また、欧米や中東にとってはイランの核開発が制限できたのは素晴らしいニュースだろう。
しかし、この映画のセリフを聞いて、世界平和の実現のためにフォーカスすべきニュースは核爆弾ではなくて世界各地で身近に起こっている銃による死亡事故じゃないかなと思ったわけである。
この映画に最大の武器供給国として名指しされた米国は、今、大統領選挙予備選の真っ最中である。この選挙の中で米国における銃規制についてどのような議論がなされるのかも注目してみたい。
東猴史紘