ディズニー映画の実写版『リトル・マーメイド』に登場する主人公、アリエル役に黒人歌手のハレ・ベイリー(19)が抜擢された。
このキャスティングには、賛否両論が広がった。
オリジナルのアニメ版で肌の色が白い人魚のアリエルが、黒人女性によって演じられることに違和感を唱えたり、「オリジナル版のイメージと違う」と懸念したりする声が上がっている。
ベイリーは、キャスティングが発表されると、Twitterに肌の色が黒いアリエルのイラストを投稿。「夢は実現する」と、一言だけ呟いた。
ディズニーは、黒人差別や白人優越主義が根強く残るアメリカ社会を反映するかのように、作品の中でも白い肌のプリンセスやキャラクターを中心的に描いてきた。
黒人のアイデンティティーを持つ自分が、ディズニー作品の一員になるーー。
「夢は実現する」というベイリーの言葉には、その喜びが込められているのだろう。
ベイリーのツイートに触発されたように、ファンはTwitter上に「新しいアリエル」の姿をイラストに描き、シェアし始めた。
ファンアートを描いたTwitterユーザーの一人は、「ドレッドヘアで肌が黒い人魚を見るなんて、10年前は決して想像できなかった。世界中の多くの黒人の女の子が、映画を観て、こう言えることができるようになるでしょう。『私も人魚になれる!!』」とつづっている。
Twitterに投稿されたファンアートを紹介する。