サブタイトル「未来の全ての子どもたちのために」込めた思い

イベントを開催する理由をずっと探しました。
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・イベントにサブタイトルが付いているのは何で?

前回は九州RAINBOWPRIDE(以下QRP)が出来た時のお話をさせていただきました。今回はサブタイトルに込めた想いの話をさせていただきたい。と思って筆をとりました。

私がこのパレードをすると決めてから最初に始めたことは「何のためにするのか?」を考えていました。理解の輪を広げていく時に「普遍的なもので自分も他者も想いを寄せれるもの・共感できるものを」と漠然と思っていたし、パレードをするにあたって私の中には理由が必要だった、だってモチベーションが上がらないでしょう?

私の中で、イベントを開催する大きな行動の規範にもなるべき理由をずっと探しました。2014年に開催してくれた学生の想いも引き継いでいきたい。そんなことも思いつつ。いろいろと想いあぐねている時に、私の中で、小さい時の記憶「いじめられていた」「親に理解をしてもらえなかった」「兄弟に・・・。みたいなものを思い出の片隅にあるのですが、LGBT当事者は多かれ少なかれ、たぶんほとんどの人が、幼少期から思春期に本当に苦しい想いをしていたのではないかと、と思ったのです。当時、私の両親にLGBTの知識があったら、思春期はあんなに苦しまなくって済んだのかもしれない・・・。とか。学校の先生に知識があったら・・・。とかね。

・サブタイトル普遍的なテーマ「未来の全ての子どもたちのために」これになった理由

でも昨今言われている課題ってLGBTのことだけではないと思っているのです。子どもたちの「生きにくさ」って他にも課題がたくさんある

LGBT以外にもマイノリティもたくさんいるし、障がいだけでなく個性としてのマイノリティもいる。

そして、それぞれのマイノリテイはきちんと境界線があるわけではなくグラデーションのようになっていたり、マイノリティの部分が重なっていたりすると思っていました。

・ダブルマイノリティ・トリプルマイノリティという方達もいる

私なりに色々考えてみて「みんながそれぞれの個性を認めれるようになったらいい」「そのまま目の前の人を受け入れたらそれでいい」というなんとなくの輪郭みたいなものが出てきたのです。

LGBTでも・そうでなくても、他の何かを持っていたとしても、それはその子の1つの側面でしかないから、それでいいではないのかしら?と思ったのです。

「未来の」:これから先の偏見のない世の中を作る彼らへ(友達を大切にできるあなたへ)

「すべての」:すべてにおいての多数者や少数者は関係ない(仲間はずれはいない)

「子どもたち」:みんなに幸せになれる力がある(ありのままで生きていい)

「のために」:私たちが何を残してあげれるのだろうか(想いを紡いでいきたい)

と言う想いを込めてサブタイトルはできました。

今では、当イベントが続く間、普遍的なテーマとして継続的にそして私たちの根底を流れる想いとして活動の規範となっているのです。

・これからQRPが進めていこうと思っていること。(目標と課題)

今年やっとできるようになったことは福岡市内の学校へポスターとチラシの配布ができるようになりました。これからは福岡県内の学校に配布できるようになっていければと思っています。そして、先生と子供達がみんな仲良く遊びに来てくれるようになれば最高だと考えています。ただ現状はまだ難しいことが山積しています。

福岡県内でもたくさんの学校があります。学校長の考えや先生たちの考えも様々です。そして親御さんはもっと多様です、少しずつ理解を求めながら進めていかなければならない課題だと思っています。なので「今できることから」という視点から考えて児童・学生への配布というよりも学校や先生への「お知らせ」という形で進めています。まずは先生(大人)が知ることで学内にいるかもしれない子どもたちのサインを受けとてもらえるようになっていただきたい。そこから始めようとしています、いずれは県内の学校に拡げていければと思っています。そして同じ観点から公民館へお願いにも上がっています。地域に根ざしたイベントになるために、そして子どもたちの顔が見えるイベントにしたいという想いで活動しています。

・サブタイトルを通して QRPが目指しているところ

これから沢山のことを乗り越えていくのだと思うんですが、私たちができることは自分たちが苦しかった幼少期から青春時代を繰り返さないようにしていきたいと思っています。

色んな多様な個性を持った子どもたちが、自らを輝かせていける! そんな環境になれれば最高だと思っています。

LGBTの子どもたちだけでなくどんな子どもたちもみんなが幸せになれる社会を目指して!