女性首相2人の脚写真でEU離脱を揶揄、イギリスの大衆紙に批判殺到 「デイリー・メールはなんてクズなんだ」

「ブレグジットどころじゃない、レッグ(脚)ジットを制したのは誰だ!」と見出しを付けた。
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イギリスの大衆紙「デイリー・メール」が3月28日付けの新聞一面に、テリーザ・メイ首相とスコットランドの自治政府のニコラ・スタージョン首相が対談した時の写真を掲載し、「ブレグジットどころじゃない、レッグ(脚)ジットを制したのは誰だ!」と見出しを付けた。

両女性首相の脚を比較した見出しに、SNS上では即座に批判が集まった。

デイリー・メール: NHS(国民保険サービス)を救うための青写真

この記事は、27日にグラスゴーで開かれたメイ首相とスタージョン氏の会談について言及している。

両氏はEU離脱とスコットランド独立をめぐって激しく意見を交わし、独立を問う住民投票の再実施を求めるスタージョン氏に対し、メイ首相は譲歩する姿勢を見せなかった。

スタージョン氏は、メイ首相がEU離脱交渉は18カ月以内に完了する予定であり、そうなればスコットランド国民党が希望する日程で住民投票を実施できる可能性が高まるだろうという趣旨の発言をしたと語った。一方、イギリス政府は発言を否定した。それを受けて同会談に対してソーシャルメディア上では批判が集まった。

その最中、メイ首相とスタージョン首相の脚を比較した「デイリー・メール」の記事が投稿されると、Twitter上では数分のうちに批判が殺到した。

政治家たちの反応はというと……。

馬鹿げてる!今は2017年だというのに!(労働党のハリエット・ハーマン党首代行)

今は2017年ですよ。2人の女性の決断がイギリスの存続を決めることになる。なのにニュースの1面記事が2人の脚についてとは。(労働党のイヴェット・クーパー元雇用・年金大臣)

この見出しのせいで、1950年代に戻ってきたみたいだ。(エド・ミリバンド元労働党党首)

16歳の娘に、「この記事は本物か」と聞かれた。たしかに、これが2017年の全国紙の政治記事だとは信じがたい。(労働党のリリア・グリーンウッド議員)

イギリスでおそらく最も力のある2人が現在の最大の課題について議論する中、デイリー・メールは彼女たちの脚について語っている。なんてクズなんだ。(スコットランド国民党のハンザ・ユーサフ議員)

今は2017年だ。こんな性差別は歴史の中に葬らなければならない。デイリー・メールよ恥を知れ。(労働党のジェレミー・コービン党首)

デイリー・フェイル(失敗)のリンクは貼らないが、今夜の記事は特に下劣だ。妄想だらけの、酔っ払った思春期のガキ共。(労働党のクリス・ブライアント議員)

ジャーナリストからは……。

力強い2人の女性リーダーに対して、こんな見出し?!?!(チャンネル4ニュースのキャシー・ニューマン氏)

マジで。

冗談。

ですよね?(ジャーナリストのドリー・H・アルダートン)

速報: 2人の女性の脚の合計は4本です。彼女たちの頭なんてどうでもいいこと。意図しない形でピンナップ写真で団結を示した。(BBCのエマ・バーネット記者)

くたばれ。(BuzzFeedニュースのマリー・ルコンテ記者)

冗談でしょう?!!私が スタージョンかイギリス政府だったら抗議するけど。(ロンドン・イブニング・スタンダード紙のピッパ・クレラー記者)

そしてケンブリッジ大学の歴史学者メアリー・ビアード氏は……。

女性と権力?私たちが立ち向かっているものが何なのかに目を向けてみる価値がある。レッグジットなんてくだらない

アメリカからもメッセージが……。

覚えておこう: アメリカのメディアが嫌いでも、いつだってもっとひどいものがあるということを。

代替案を提案する人も……。

レッグジット。

しかしみんなが怒っているというわけではなく、元保守党の議員でヒート・ストリートの編集者ルイーズ・メンズチ氏は次のように反応している。

絶対に変えないで。

首相報道官もこの話題についてコメントした。

デイリー・メール紙に対する首相報道官のコメント: 「新聞が1面にどんな記事を掲載するべきか、私がコメントすることはありません」

誰もがこの発言を信じたわけではなく、ゴードン・ブラウン政権の主席政治報道官だったマイケル・ダガー議員は次のようにコメントした。

新聞の1面記事についてコメントするのは首相報道官の日常的な仕事じゃないのか?首相は性差別について何の意見もないのか?

ハフィントンポストUK版より翻訳・加筆しました。

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