PRESENTED BY レゴジャパン株式会社

「多様性を子どもたちに伝えるきっかけに」レゴ®フレンズのリニューアルにこめられた想いに迫る

レゴ®フレンズが2023年1月に大幅リニューアル、ダイバーシティをより意識したキャラクター、ストーリー設定に。リアルな世界観にこだわる理由とは。
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©2022 The LEGO Group

デンマーク発のレゴ®ブロックは、子どもたちの創造性を育むおもちゃとして人気の製品だ。子どもがいる人は、一度は手に取ったことがあるのではないだろうか。

そんなレゴ ブロックのシリーズの一つ、レゴ®フレンズが2023年1月にリニューアルする。
レゴ フレンズは、これまでもダイバーシティを意識したキャラクター・ストーリーづくりがされてきた作品だが、今回のリニューアルではさらにこだわりが見られる。

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これまで発売されているレゴ フレンズの製品。車椅子の子が登場するなど、ダイバーシティにこだわったキャラクターづくりをしている
Sota Ohara

10月末に開催された新世代のレゴ フレンズ発表イベントを通して、レゴグループがリニューアルに託した想いや、よりダイバーシティを大切にした世界観についてひもといていきたい。

レゴ®フレンズのダイバーシティを意識したキャラクターたち

レゴ フレンズは2012年の発売以降、世界中の子どもたちに愛されてきた人気のシリーズだ。

発売から10年を経て、2023年1月にリニューアルすることがイベントで発表された。1月に新製品が発売、2月には新しいアニメーションがレゴグループYouTube公式チャンネルで公開される。

リニューアルの注目ポイントは、前作のキャラクターは女の子5人組だったが、新作では男女8人組になるところだ。また、さまざまな人種、身体的障がいや目に見えない障がいのある人、不安などに苦しむ人などが混在する複雑な現代社会をよりリアルに再現している。

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リニューアルしたレゴ フレンズのキャラクターたち。性別、人種、障がいの有無、そして性格もそれぞれ異なる
©2022 The LEGO Group

 見た目だけではなく、性格や趣味にも多様性

8人のキャラクターは、見た目だけではなく、それぞれ性格や趣味が異なる。

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左から、リアン、オリー、ペイズリー、ノヴァ
©2022 The LEGO Group

たとえば、オリーはとても積極的で説得力がある発言をするが、意図せずに他人に強引になってしまうことがある。ペイズリーは、音楽に対して才能がありながらも、他人に対して壁があり自信がなく、なかなか自分の才能を発揮することができない。
リアンは明るい性格ですぐ友達をつくることができるが、衝撃的なのでいつもトラブルを起こしがちだ。
そして、リーダーシップがあるアリヤは、他人に助けを求めることができない一面がある。

それぞれ長所も短所も持ち合わせているところが、とてもリアルだ。

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左から、アリヤ、オータム、レオ、ザック
©2022 The LEGO Group

ダイバーシティやジェンダーインクルーシブの観点から見ると、オータムは左手に障がいがあるし、男の子のレオはキッチンで過ごすのが大好きで、キッチン=女の子というイメージにも囚われないキャラクター設定がされている。

キャラクター一人ひとりの性格、バックグラウンド、趣味などが詳細に考えられており、ダイバーシティやジェンダーインクルーシブの世界観が体現されている。

数千人の親子にリサーチ、4年間の研究を通して開発

イベントでは、レゴ フレンズのクリエイティブディレクター、フェネラ・チャリティーさんとプロダクト製品開発部トップのトレイシー・キアレラさんが、デンマークからオンラインで登壇。リニューアルの経緯や、開発への想いを語ってくれた。

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(左)レゴ フレンズ クリエイティブリーダー フェネラ・チャリティさん(右)レゴ フレンズ 製品開発部トップ トレイシー・キアレラさん
©2022 The LEGO Group

フェネラさんは、レゴ フレンズに10年以上関わってきたクリエイターだ。今回のリニューアルについて、前シリーズとの違いを説明する。

「2012年の発売以来レゴ フレンズは、世界中の子どもたちの創造的な好奇心を育んできました。 発売から10年が経ち、より現代社会に合うようにリニューアルします。

以前のシリーズと大きく違うところは、登場するキャラクターが女の子5人組から男女8人組になったところです。そして、複数の肌の色、文化、身体的および目に見えない障がい、性格的多様性を追加、アップデートしました。

さらに、リアリティを重視しました。リサーチの結果、子どもたちは自分たちが遊ぶおもちゃや番組にリアルなストーリーを求めていることがわかったので、新しいシリーズには不安や障がいを伴う現代の世界を反映しています。 また、女の子がサッカーをする、男の子が料理をするなどのジェンダーインクルーシブにもスポットを当てています。

そして、子どもたちがレゴ フレンズのキャラクターに自分自身を重ね合わせ、自分らしさを表現することができるように願っています」

製品開発部トップのトレイシーさんは、レゴ フレンズは、子どもたちがダイバーシティについて学ぶ良いきっかけになるという。

「新しいレゴ フレンズは、4年間の研究の集大成です。世界中の何千人もの子どもたちとその親にリサーチして、性格、趣味、興味、課題、欲求などのリアリティについて徹底的に検証、製作しました。

ダイバーシティ&インクルージョンにもこだわりました。グループには障がいのある子も、シングルペアレントの親を持つ子も、才能があってもステージで緊張する子もいます。完璧な人間ばかりではなく、いろんなタイプの人間がいる世界をつくりました。

この世界を通じて、親と子どもがダイバーシティについて話すきっかけにもなるし、学んで成長していけるのではないかと思います」

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片手に障がいがあるオータム。自然と動物をこよなく愛している
Sota Ohara

多様性のある友達の大切さを、レゴ フレンズで「遊びながら学んで」

 イベント終了後、レゴジャパン シニアブランドマネージャーの橋本優一さんにも話を聞いた

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レゴジャパン シニアブランドマネージャーの橋本優一さん
Sota Ohara

橋本さんは、新しいレゴ フレンズがジェンダーニュートラルなカラーにこだわっていることに触れ「女の子はもちろん、これまで手に取ったことのないお子さん、男の子にも手に取ってほしいですね」という。

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ジェンダーニュートラルなカラーのブロックで構成された、「レゴ®フレンズ オータムズハウス」
©2022 The LEGO Group

 さらに、レゴグループの価値観や製品について、次のように語った。

「レゴ ブロックはどの製品も、“遊びながら学んでもらうこと”というコンセプトでつくられています。お友達とのコミュニケーションやつくる楽しみなどいろいろなこと学んでいただきたいです。

レゴ フレンズは、8人のキャラクターがいるので、きっと自分を重ね合わせることができるキャラクターがいると思うんです。レゴグループは“どんな人でも排除しない”という価値観を非常に大事にしているので、遊びのなかで、多様性のある友達の大切さを感じてもらえたらいいなと思っています」

♢♢♢

ダイバーシティやジェンダーインクルーシブについて、子どもにどうやって伝えたらいいか悩む親も多いのではないだろうか。筆者もその一人だ。
現代社会をリアルに表現したレゴ フレンズで、遊びながらそれらの大切さを学ぶことができるのはとても魅力的に思える。

さらに筆者が感心したのは、性別、人種、障がいの有無などの多様性だけではなく、それぞれのキャラクターの性格や興味の多様性にもスポットを当てているところだ。

どんな人間も完璧ではなく、長所と短所があり、好きなものもそれぞれ違う。それが個性だ。その個性を受け入れて友情を育む素晴らしさこそ、レゴグループが子どもたちに伝えたいことなのだろう。

 

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