マリファナは将来性あるビジネス? ワシントン州の1年売り上げは...

2014年7月8日に嗜好用マリファナの使用と認可店での販売を合法化したワシントン州で、この1年での収益がまとめられた。その報告書から、少なくとも収益の面ではマリファナが良い結果を残していることが分かる。
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FILE - In this Sept. 18, 2012, file photo a caregiver picks out a marijuana bud for a patient at a marijuana dispensary in Denver. The Department of Revenue has posted its first full year of pot tax data for 2014 on Tuesday, Feb. 10, 2015. (AP Photo/Ed Andrieski, File)
ASSOCIATED PRESS

アメリカではマリファナを合法化する州が増えているが、果たして合法化は州にとってよい影響をもたらしているのだろうか?

2014年7月8日に嗜好用マリファナの使用と認可店での販売を合法化したワシントン州で、この1年のマリファナの収益がまとめられたが、その報告書から少なくとも収益の面ではマリファナが良い結果を残していることが分かる。

この報告をまとめたのは、ワシントン州のマリファナ産業を監視する政府機関「ワシントン州酒類管理委員会」だ。報告によれば、2015年の7月1日までの1年間に、ワシントン州のマリファナ認可店が売り上げた額は2億5700万ドル(約314億円)だった。

そのうち、マリファナ税は6400万ドル(約78億円)で、それに地方消費税やほかの税を加えると、ワシントン州と地方自治体は7000万ドル(約85億円)以上の税収を得ることになる、とAP通信は伝えている

マリファナ解禁前の税収見込みは3600万ドル(44億円)だったので、見込みのおよそ2倍の税収を得たことになる。

マリファナ推進団体「マリファナ・マジョリティー」のトム・エンジェル議長は、「このお金を教育や医療、道路の補修工事などに充てることができます。しかもこのお金は、合法化前には麻薬ディーラーの懐に入っていたお金です」と話す。

またエンジェル議長は、「これはまだ1年目の税収であり、今後数年間でもっと多くの税収と雇用創出が期待できます」とも話している。

以下のグラフは、ワシントン州の昨年1年間のマリファナの売り上げ額と税収をまとめたものだ。

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2014年7月〜2015年7月までのマリファナの売り上げ額(緑の棒グラフ)と税収(紫の棒グラフ)。売り上げと税収が順調に伸びていることがわかる。

また、ワシントン州酒類管理委員会によると、2015年7月1日現在ワシントン州では約160の認可店が営業しており、1日あたりの総売上額は150万ドル(約1億8000万円)近くになるという。

下のグラフは、ワシントン州の1日あたりの平均売上額の推移をまとめている。

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2014年7月〜2015年7月までの1日のマリファナ平均売上額

この一年で、ワシントン州ではマリファナ2万2000ポンド以上(約1000キログラム)とマリファナ入りの食品・飲料70万点が販売された

また、ワシントン州の栽培業者が収穫したマリファナの花は6万ポンド(約2万7000キログラム)近くだった。酒類管理委員会の広報担当ブライアン・スミス氏が提供してくれたデータによれば、これまでに600万平方フィート(東京ドーム約11個分)を超える面積にマリファナ栽培の許可が降りている。

アメリカの連邦法の下ではマリファナはまだ違法だが、これまでに、ワシントン州に加え、コロラド州、オレゴン州、アラスカ州、それにワシントンD.C.が、嗜好用マリファナを合法化している。合法化の流れが全50州に広がれば、マリファナ産業は、アメリカでオーガニック食料品産業を超える可能性がある。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:遠藤康子/ガリレオ]

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