Zoomでの裁判に参加した弁護士が、猫フィルターが外せずに猫のまま裁判官と会話することになった。
猫フィルターが外せなくなったのは、アメリカ・テキサス州のロッド・ポントン弁護士だ。
Zoomで開かれた裁判に参加したものの、顔にかかっていたのは可愛い子猫のフィルター。
そのためロイ・B. ファーガソン裁判官との間で興味深いやりとりが交わされることになった。
ファーガソン氏:「ポントンさん、設定でフィルターがオンになっていると思いますよ。外した方が…」
ポントン氏:「今外そうと……裁判官、私の声が聞こえますか」
ファーガソン氏: 「聞こえますよ。おそらくフィルターがかかっているんです」
ポントン氏:「そうなんです。だけどどうやって外したらいいのかがわからないんです。今アシスタントが横で外そうとしてくれているんですけれど…。あー、私はこのまま進めてもらっても構いません」
さらに本人だとわかってもらおうと、ポントン氏は裁判官に次のように伝えた。
ポントン氏:「ここにいるのは私です。猫ではありません」
裁判官がZoom裁判のためのアドバイス
ポントン氏はViceの取材に、裁判で使っていた秘書のコンピューターでフィルター機能がオンだったために起きた手違いだ、と説明した。
「あれは秘書のコンピューターでフィルターがオンになったために起きてしまったんです。あの後オフにして、自分の顔にできました」
「裁判は、持ち出し禁止の金品を密輸するために出国しようとした男性についての審理でした。全ては間違いでした。フィルターを外して通常通りの審理ができました」
このZoomのやりとりは裁判所がYouTubeに投稿。ソーシャルメディアで拡散した。
ファーガソン氏も動画のリンクをツイートして、Zoom裁判でのアドバイスを伝えている。
重要なZoomのアドバイス:オンライン審理の前に子どもがパソコンを使った場合は、Zoomのオプションでフィルターがオフになっていることを確認した方がよいでしょう。第394地方裁判所の裁判では、子猫が発言をすることになりました
ファーガソン氏はさらに、動画を投稿したのはポントン弁護士を笑うためではなく、法律家達の貢献を伝えるためだと強調している。
とても面白い出来事ですが、これはとても大変な今この時に、法律の専門家達が司法制度を機能させるために貢献してくれているために起きたことです。関係者全員が尊厳を持って裁判を進めました。フィルターがかかった弁護士は素晴らしい品位で対応しました。全てがプロフェッショナルでした
猫フィルターが外せなかった間、ポントン氏は恥ずかしい思いをしたかもしれない。しかし可愛らしい猫フィルターは多くの人たちを明るい気持ちにさせている。
Twitterでは、「今日一番笑った」「久しぶりにこんな面白いの見た……こんなに面白いのは、猫がいたって真面目だからだと思う」といったコメントが多数投稿されている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。(翻訳:安田聡子 @satokoysd)