私の友人で、アレッポ随一の小児科医が空爆で殺された

4月27日、病院の27人のスタッフと患者が、シリア、アルクドゥス病院近くへの空爆で命を落としました。

友人の皆様へ

私はハテムと言います。シリア・アレッポで小児病院の責任者をしています。

4月27日、27人のスタッフと患者が、アルクドゥス病院付近への空爆で亡くなりました。私の友人、ムハンマド・ワシーム・マーズ医師(下の写真)は、町で最も優秀な小児科医でしたが、この攻撃で命を落としました。

彼は以前、昼間は我々の小児病院で働き、夜には夜勤の救急に勤務するためアルクドゥス病院に通っていました。

マーズ医師と私は以前、1日に6時間をともに過ごしていました。彼は気さくで優しく、スタッフの皆とよく冗談を言い合っていました。彼は病院で最も愛すべき医師でした。

私は今はトルコにいます。マーズ医師は私がアレッポに戻った後に、ここにいる彼の家族を訪ねることになっていました。彼は4カ月間、家族に会っていませんでした。

マーズ医師は世界で最も危険な町、アレッポに滞在していました。患者への献身のためでした。そこでは病院が、しばしば政府やロシア空軍の標的になります。

マーズ医師の命が奪われる何日か前、空爆が私たちの病院からわずか200メートル離れた所を襲いました。爆撃が激しくなった時、医療スタッフたちは赤ちゃんを守るために保育器を運び、病院の一階へと走りました。

他の多くの方たちと同様、他人の命を救っていたために殺されました。今日、私たちはマーズ医師の人間性と勇敢さを胸に刻みます。どうか彼の話を共有して、アレッポやシリア全土で医療従事者が直面している問題について、人々に知らせて下さい。

現在の状況は危機的です。アレッポは間もなく包囲されてしまうかもしれません。私たちには世界からの注目が必要です。

我々の事を心に留めてくだされば幸いです。

ハテム医師

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この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。