ロサンゼルスの警官、ホームレスの黒人男性を射殺 動画が流出

3月1日にロサンゼルスで警官がホームレスの男に発砲し、男が死亡する様子が動画に捉えられた。
|

3月1日にロサンゼルスで警官がホームレスの男性に発砲し、男性が死亡する様子を捉えた動画が流出した。

ロサンゼルス・タイムズによると、"アフリカ"と呼ばれるこの男性は、病院に運ばれた後、死亡と診断された。

この事件はロサンゼルス市内のスキッド・ロウと呼ばれるエリアで起こり、動画は撮影後すぐにアップロードされた。注意:刺激の強い映像が含まれます。

ロサンゼルス市警察スポークスマンのバリー・モンゴメリー巡査部長は、この警官たちがサンペドロ通りの500ブロック地区で起きた強盗の通報を受けて出動していたと語った。

動画では、男性を包囲しようとする警官に対して、男性が殴りかかる様子が確認できる。また、警官の1人が警棒を落とし、それを女性が拾い上げると2人の警官が彼女を押さえつけ拘束。その間、複数の警官が男性を地面に押さえつけた。少なくとも1人の警官が「銃を捨てろ」と叫んでいるのが確認でき、その後5発の銃声が聞こえた。

CBS2によると、目撃者の1人のヨランダ・ヤン氏はテント内での口論が激化し、騒動が発生したと述べた。

「男が警官に絡み、警官がそれに応酬しました。彼らは男を殴り、パトカーが2台出動し、複数の警官が駆けつけてきました。テーザー銃(スタンガンの一種)を3丁取り出しました。」

ロサンゼルス・タイムズによると、近隣住民のイナ・マーフィー氏が、"アフリカ"は4、5カ月前にスキッド・ロウに住み始め、それまでの10年間は精神病院に入っていたと語った。また他の住人によると、"アフリカ"は以前にも警官にテントを片付けるよう何度も注意されていた。同地区では判例により夜にテントを張って眠ることは許されているが、昼にはテントを片付けなければならない。

Open Image Modal

警視長のアンドリュー・スミスはロサンゼルス・タイムズに、現場に駆けつけた警官2人が怪我をして治療中だと述べた。

事件を巡って武力の行使が正しく行われたのかについて、捜査が行われる予定だ。捜査官は、警官が体に装着していた可能性があるボディカメラの映像を含めて、事件を捉えた別の動画がないか捜査中だ。少なくとも1人の警官はボディカメラを装着していたと言う。

3月1日22時45分頃、ロサンゼルス市警はこの事件に関してツイートを投稿した。

今日ロサンゼルス市警セントラル・エリアで、強盗の通報を受けた1人の警官を巻き込み、発砲事件が起こった。

この事件と、発砲に関わった警官全員に関する事実が地域市民との間で共有されることはロサンゼルス市警にとって重要だ。

ロサンゼルス市警広報部と警視長のアンドリュー・スミスが事件に関する質問に答えるために現場の検証に入った。

強盗の通報が入り警官が犯人とみられる男に接触したところ、いきなり男が攻撃してきた。

警官はテーザー銃を使って容疑者を大人しくさせようとしたが、男が抵抗を続けた。容疑者は地面に倒れた。

容疑者が地面に倒れている間、警官の1人が所持する銃を巡って容疑者と警官がもみ合いになり、その時点で発砲が起きた。

ロサンゼルス市警と市民との間の透明性を高めていくために、今後もこの件について検証を続けていく予定だ。

【追記】3月2日: Facebookからは動画が削除された。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

【関連記事】

ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています