インドシナ半島のラオス南東部アッタプー県で7月23日夜、建設中だった水力発電用のダムが決壊し、複数の集落が鉄砲水に巻き込まれた。ラオス国営テレビなどが伝えた。
ロイター通信によると数十人が死亡、数百人が行方不明者になっているという。当局は救助作業を続けているが、さらなる被害の拡大が懸念されている。
ガーディアンなどによると、約50億立方メートルの水が近くの6つの村に流れ込んだとみられ、6600人以上が家を失ったという。
ワシントンポストなどによると、決壊したダムは「セピアン・セナムノイ水力発電所」のダム。2013年から韓国・タイ・ラオスの合弁会社が建設している。
なぜ、ダムは決壊したのか。BBCによると、発電所事業に参加するタイ企業は「暴風雨が続いたため」と説明。そのため大量の水が溜まり、ダムに亀裂が入ったとしている。
内陸国で社会主義国のラオス。近年では「アジアのバッテリー」とも呼ばれ、国家事業としてタイなどの近隣国への電力販売を推進。メコン川流域では水力発電所の建設ラッシュを迎えている。
以下、現地の様子を写真と映像で伝える。
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