「あなたは完璧です」――。日本を訪れたレディー・ガガが、LGBTQコミュニティのひとりひとりを祝福するメッセージを伝えた。
現在、ワールドツアー「クロマティカ・ボール」中のレディー・ガガ。9月3日と4日に埼玉・所沢のベルーナドームで開催されたライブでは、会場いっぱいに詰めかけたファンを前に、様々なヒット曲を披露した。
その中で、「ボーン・ディス・ウェイ(Born This Way)」のパフォーマンス前に、「日本中のLGBTQ+コミュニティに、この曲を捧げたいです」と語りかけたレディー・ガガ。
歓声が沸き起こる中、ピアノを演奏しながら「みなさん私の言ったこと、聞こえましたか?あなたは完璧です」と呼びかけた。
(※会場では、来場者によるスマートフォンなどでの撮影は認められていた)
ありのままの自分を肯定してくれる応援歌
「Born This Way」は、LGBTQコミュニティへの連帯として知られる曲だ。
「たとえゲイでもストレートでも、バイでもレズビアンでも、トランスジェンダーでも、私は正しい道を生きている」と歌い、すべての人がありのままに生きることを肯定している。
3日のライブに参加し、Born This Wayの動画をTwitterに投稿した「壊れかけのLezio」さんは「レディー・ガガのメッセージに勇気付けられた」とハフポスト日本版の取材にコメントを寄せた。
「日本中のLGBTQ+コミュニティに捧げると言ってBorn This Wayを歌い上げてくれて、気づいたら涙が出ていました。自分では毎日楽しく生きようと思っていても、世間の『普通』に押し潰されそうになったり、政治的なニュースで未来に希望を抱けなくなったりすることはたくさんあります」
「そんな中、胸に迫る圧倒的な歌声で、ありのままでいいと伝えてくれて、自分の中の卑屈さや自己否定がかき消されるようでした。ガガ様自身が自分を肯定する大切さを体現しているからこそ、勇気付けられるのだと思います」
「Born This Wayは発売から11年経った今でも、そしてこの先もずっと、LGBTQ+の私達にとって、ありのままの自分を肯定してくれる応援歌であり続けると思います」
SNSには、他にも「泣けた」「ホントに嬉しかった」などのコメントが投稿されている。
レディー・ガガは、8月にワシントンD.C.で開かれたライブでも、「Born This Way」のパフォーマンス前に「この曲は国歌じゃないけれど、私たちにとっての国歌です!」「この国で、同性婚をダメにしようとしない方がいい」と訴え、LGBTQコミュニティーに連帯している。