共産党奈良県議団などの団体が主催した講演会で「陸上自衛隊は『人殺し』の訓練」などと書かれたチラシが配布されていたことがわかった。党県委員会の細野歩委員長は「説明を足してもよかったかもしれない」と話しているという。朝日新聞デジタルなどが報じた。
団体は「軍事基地のない平和な奈良県を守る会」。県内への陸上自衛隊駐屯地誘致に反対する目的で行われた、2015年10月の講演会に合わせて約3000部が作成され、党の機関紙「赤旗」などへ織り込まれた。
産経ニュースによると、さらに「奈良の若者が駐屯地誘致で自衛隊にねらわれている。不安がいっぱい」などと続いていた。
日本共産党の藤野保史政策委員長は6月26日、NHKの参議院選挙の特集番組での討論で、防衛費について「人を殺すための予算」と発言した。藤野氏は同日夕、党広報部を通じて文書で「不適切であり取り消す」と発言を撤回していた。
奈良県は全国で唯一陸上自衛隊の駐屯地がなく、大規模災害に対応するなどの目的で、国に誘致を要望している。
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