芳根京子ってどんな人? 朝ドラ「べっぴんさん」ヒロインに抜擢

芳根は、「一人で静かにヒロインということを考える時間がなかったので、まだ不思議な気持ちでいっぱい」と一夜明けても興奮冷めやらぬ様子。
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朝ドラ新ヒロイン・芳根京子って誰? 業界内では“実力派”と定評

今年度後期のNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』(月~土 前8:00 総合ほか)のヒロイン・すみれ役が女優の芳根京子(19)に決定した。2261人の応募者の中から大役を射止め、人気女優への階段を一歩踏み出した芳根は、業界内で「オーディション荒らし」の異名を付けられるほどの“実力派”だ。

芳根は、1997年2月28日生まれで東京都出身。2013年のドラマ『ラスト・シンデレラ』で女優デビュー。14年の『花子とアン』では、ヒロインの親友の蓮子(仲間由紀恵)の娘・宮本富士子役を好演。翌年には、ドラマ『表参道高校合唱部!』のキャストオーディションで、1000人以上の候補者の中から主演に選ばれるなど、今後活躍が最も期待される女優の一人。

制作統括の三鬼一希チーフプロデューサーは「愛くるしい感じの見た目が(ヒロインの)イメージにぴったりだと思った。ただ今回のヒロインは愛らしさとは別に強さも持った女性。芳根さんの外見とは裏腹な中身、芯の強さ、真っ直ぐさ、けなげさを見て、一緒にドラマを作りたいと思った」と起用理由を明かした。

NHK大阪では、制作サイドからの“サプライズ”でヒロイン決定を知らせることが恒例だという。芳根も6日、都内で行われた会見で「きのうの夕方頃に最終オーディションと聞いて、大阪のNHKに向かったら『あなたがヒロインです』とクラッカーを鳴らされて。正直まだ実感できていない。一人で静かにヒロインということを考える時間がなかったので、まだ不思議な気持ちでいっぱい」と一夜明けても興奮冷めやらぬ様子。

『まれ』、『あさが来た』、『とと姉ちゃん』に続き、4度目の朝ドラヒロインオーディションで大望をかなえ「選んでいただいたからには、すみれと二人三脚で精一杯頑張っていきたい」と気合十分。「私にしかできない、私らしいすみれという女性になりたいなと思います。自分の意志を持って、演じたいなと思っています」と話すその顔は、“朝ドラヒロイン”としての決意に満ちあふれていた。

そんな芳根だが、中学2年生の時には「ギランバレー症候群」という日本では特定疾患に指定されている難病を患い「力が入らなくなる病気。1年間くらい、普通に学校に通うことが難しい時期がありました」という衝撃的な過去も。

現在は「完治している」と明かし「少ない可能性ですが、この病気で亡くなった方もいると聞いて、そこから命の重さを自分で実感しましたね。人として、自分はこんなにも周りの方に支えられているんだと。そういう経験したからこそ、しっかりと自分を持とうと考えるようになった」と精神面で成長できたと前向きにとらえている。

最近の連続テレビ小説では、『あさが来た』が全156話の期間平均視聴率で今世紀最高値23.5%を叩き出し、続く『とと姉ちゃん』も初回平均視聴率が22.6%と好発進(ともにビデオリサーチ調べ、関東地区)と明るい話題が多い。“追い風”吹く中、「今はプレッシャーが強い。でも自分らしさをしっかりと持って、突っ走りたい」と芳根。新ヒロインが、名実ともに“実力派”としてお茶の間に定着できるか、放送が楽しみだ。

『べっぴんさん』は、ベビー服メーカー「ファミリア」(本社・神戸市)の創業者・坂野惇子さんがモデル。昭和初期から戦後の高度成長期の神戸・大阪を舞台に、すみれが戦後の焼け跡の中で子ども服専門店を立ち上げ、家族と仲間の女性たちと激動の時代をたくましく生きる物語。脚本は、フリーアナウンサー・羽鳥慎一の妻で、ドラマ『名前をなくした女神』『サキ』『ファースト・クラス』など、家族、青春、恋愛、悪女ものなど幅広いジャンルを執筆する渡辺千穂氏が担当する。

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