カイリー・ジェンナーの雑誌グラビアに「障害者差別」 ネットで批判が殺到

健康な体の有名タレントが車いすでポーズを取ることを「不快だ」とする投稿があふれた。

アメリカのモデルで有名タレントのカイリー・ジェンナー(18)が、雑誌「Interview」の表紙を飾った写真が話題になっている。昔風の「ダッチワイフ」をモチーフにしたことではなく、写真家スティーブン・クラインが撮影した、金色の車いすに乗ってポーズをとっている写真だ。

ソーシャルメディアでは、健康な体の有名タレントが車いすでポーズを取ることを「不快だ」とする投稿があふれた

車いすに乗るって面白くてファッショナブルね! 障害者差別は究極のファッション表現ね!

正直言ってうんざり。誰がいいアイデアだって思ったの?小道具として使うなんてひどい。

なるほど!車いすに座っている私は誰も見ないけど、カイリー・ジェンナーが座るとファッションになるのね。バカバカしい。

批判はソーシャルメディアにとどまらない。サンフランシスコにあるポール・K・ロングモア障害者協会のエミリー・スミス・ビーティクス副所長はCNNに対し「ひどく不愉快だ。障害のある人は常に無力とみられ、そうしたイメージが増幅されている」と批判する。

ジェンナー自身は今回の件でコメントしていないが、ジェンナーの写真は過去にも論争の種になっていた。2015年4月、近未来的なイメージの写真で黒人を装ったことの是非が話題となったほか、7月にはドレッドヘアの髪形にした写真を、女優のアマンドラ・スタンバーグが「黒人の外見や文化を真似しているだけ。差別反対に率先していない」と批判していた

雑誌「Interview」の代表は、E!Newsに対し、以下のように話したという。

「Interview」では、偉大なアーチストと共同作業し、彼らの明白で時に強固な見方を表現するという伝統を誇りに思っています。スティーブン・クラインが撮影したカイリー・ジェンナーの写真は、イギリス人ポップアーチストのアレン・ジョーンズをモチーフにしていますが、カイリーを様々なパワーのもとに置き、彼女のイメージをメディアにさらされる物体として探るという、伝統の一部なのです。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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