清水エスパルスGM、久米一正さん死去 Jリーグ創設に貢献

大腸がんで急逝
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久米一正ゼネラルマネジャー
時事通信

清水エスパルスGMで、Jリーグの創設に寄与した久米一正氏が11月23日、大腸がんで亡くなった。63歳だった。清水エスパルスが公式サイトで発表した。

エスパルスの左伴繁雄社長は「最後までチームや会社を思うばかりに、ご自身の病を伏せ、面会を断り続け、今シーズンの成果を常々望んでおりました。今後は、故人の意思を汲み、今シーズン残り2試合はもとより、強いエスパルスの復権に向けて取り組んで参る所存です。エスパルスのみならず、日本サッカー界の発展に尽力されてきたことに敬意を表し、改めまして故人のご冥福をお祈り申し上げます。久米さん、お疲れさまでした」と追悼の言葉を述べた。

久米氏は静岡県浜松市出身で中央大卒。日立製作所のサッカー部で活躍した。現役引退後の91年に日本サッカー協会に出向、Jリーグの創設に貢献した。柏レイソル、清水エスパルスの強化本部長、名古屋グランパスエイトのGM・代表を経て、2018年1月に清水エスパルスのGMに就任した。

2017年にリーグ14位だったチームを、優勝争いまでどうやって持っていくか。久米氏は1月5日の就任会見で、次のように抱負を語っていた。

「少し変えればアッという間に浮上するメンバーが揃っている。必ず僕はできると思いますし、あとは選手をどのようにモチベーションを上げて同じ方向に向かせて戦わせるかということが非常に大事であると思います」

「この地域のサポーターは、やはりよくサッカーを分かっています。ゴールに向かって行くスピードの速さと、しっかりパスを繋いでいく技術が無いといけません。そういうサッカーができないとブーイングが出てきます。ちょっとした判断ミス、パスミス、トラップミスをするのがサッカーの世界なんですが、それを極力減らせる選手たちを増やしていく必要がある。そういう選手を揃えないと、この地域では認められないと思っています」