熊本地震の被災地を支援するために、福島県相馬市は4月20日はキッチンカーを派遣した。地震で大きな被害にあった熊本県高森町に貸し出して、炊き出しなどに利用してもらうという。
河北新報によると、このキッチンカーは東日本大震災時、相馬市が民間企業から寄贈を受けたもの。2015年まで仮設住宅の給食サービスに活用していた。コンロ、冷蔵庫、調理台を備え、市は炊き出しなどへの投入を想定する。車内には調理道具、大量の飲料水も積み込んだ。
市内の備蓄倉庫で出発式が行われた。立谷秀清市長が「5年前の震災では、支援自治体自らの手で届けてくれました、今度は我々の手で届けます」と激励した。運転手3人を代表して遠藤真・情報政策課長が「東日本大震災の際に受けた御恩をお返しするため、市民の想いを載せ、安全第一で行ってまいります」と決意を述べた。
支援物資の水をのせたキッチンカーは、22日に高森町に到着。その後、相馬市民から集まった義援金を熊本県内の山都町と玉名市に直接届ける予定だ。
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