アメリカ・コロラド州の都市コロラド・スプリングスで7月26日、排水溝の内部に潜んでいるクマが発見された。州の担当部署(CPW)の職員が確認したところ、クマはその排水溝から出られなくなっている様子だった。職員たちは、どうやってクマを逃がすかを考えた。
CPWによると「排水溝にはまったクマを助けるのは、言うほどシンプルなことではない」という。
「職員はクマの捕獲を避けようとしました。なぜなら、そうなったクマは耳にタグを付けられ、もし次に何かがあれば、安楽死させられてしまうからです」
しかし、クマは独力では出てこられそうにない。そこで、CPW職員らは近くのマンホールを開けて、クマが出てくるのを待つことにした。
CPW職員たちが見守る中、マンホールが開けられ......。
そして数分後、推定3〜4歳とみられるクマがひょっこり頭を出した。
そこで、待ち構えていたCPW職員がショットガンでゴム弾を発射して、クマを森に追い払った。きちんと脅して市街地に近づかないようにすることで、クマに生きるチャンスを与えたのだ。
ところで、市街地にどうしてクマはやってきたのか?
その理由はハッキリとはわからないが、CPWは少し離れたところにあるゴミ箱の中に、木の実がついた枝が沢山捨てられていたのを見つけたという。