2020年夏季五輪の開催地を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会に、皇族の高円宮妃久子さまが出席することが発表されたが、その経緯に宮内庁長官の風岡典之氏が不満を漏らしたことに、菅義偉官房長官が「皇室の政治利用ではない」と反論。皇室と政治のあり方をめぐる議論になりそうだ。
朝日新聞デジタルによると、久子様は7日の総会で東京招致を訴えるプレゼンテーションの冒頭、東日本大震災復興支援への感謝の言葉を約3分間述べる予定。宮内庁はこれまで、久子さまがIOC委員と懇談はするが、総会に出席しないことを理由に「招致活動と一線を画する」と説明してきた。
一転して出席することなった背景には、下村博文・文部科学相が宮内庁を訪れて「是非、IOC委員がそろう場でのあいさつを」と久子さまの総会出席を要請したことなどが大きかったという。
風岡氏は「招致活動と見られる懸念はあるが、苦渋の決断をした。両陛下も案じられていると拝察する」と不本意である胸の内を明かしたと、時事ドットコムが伝えている。
この発言にかみついたのが、菅義偉官房長官だった。47NEWSによると、菅氏は風岡発言について「両陛下の思いを推測して言及したことについては非常に違和感を覚える」とした上で、「皇室の政治利用、官邸からの圧力であるという批判は当たらない」との認識も示した。
高円宮妃久子さまは、故・高円宮憲仁親王(今上天皇のいとこ)の妃。
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