「うつ病を抱えていました」クリスティン・ベルの告白、多くの人を勇気付ける

アメリカでは、セレブ達の告白が、社会の偏見を無くす大きな後押しになっている。
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DANNY MOLOSHOK / REUTERS

映画「アナと雪の女王」でアナの声優を務めた女優のクリスティン・ベル。自身がうつ病を抱えていたことを5月に明らかにしたが、その告白が、心の病を抱える人たちを勇気付けたことに、驚いているようだ。

雑誌「Redbook」8月号のインタビューで「誰かを助けることができるなんて、思ってもいませんでした。ソーシャルメディアでは、私の発言を聞いた人たちが、『薬を飲むのが恥ずかしくなくなった』とコメントを寄せてくれました。本当に感動しました」と述べている。

ベルは、5月にテレビ番組「オフ・カメラ」に出演し、自身のうつ病を告白。「心の病を抱える人たちが、身体の病を抱える人たちと同じサポートを受けられる環境をつくることが大切だ」と訴えた。

その後、TIME誌に寄稿し、心の病を抱える人たちが感じているフラストレーションを、こう書き綴っている。

「私にとって、うつ病は悲しい気分ではありません。何もかもうまくいかない日に、誰かにハグをしてほしくなる…そんな気分とは違います。うつ病の時は、どうしようもない孤立感や孤独感を感じるのです。『自分は価値のない人間だ』『何もできることはない』『負け組なんだ』、そんな気持ちになります。でも支援を受けた今、その考えが全く間違いだったとわかります」

ベルの他にも、レナ・ダナムやジョン・ハムといったセレブ達が、心の病を抱えた過去を明らかにしている。こういったセレブたちの発言は、心の病に対する社会の偏見を無くす大きな後押しとなるだろう。

WHOの報告によれば、世界中の4人に1人が、一度はメンタルヘルス問題の影響を受ける。しかし、心の病を抱える人達のうち、「他の人に共感してもらえる」もしくは「理解してもらえる」と感じているのは、わずかに25%だという。

「うつを克服できなければ、『ダメ人間』というレッテルを貼られます。最悪です。糖尿病の患者に向かって『自分で血糖を処理したら』なんて、インスリン投与を否定するようなことは言わないですよね」

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

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