【LGBT】韓国の性的少数者の祭典を妨害する宗教団体 警察の対応は...

ソウル市は、ソウル広場の使用をすでに許可したが、周辺道路でのパレードは不透明な状況だ。
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JTBC

韓国で2000年に始まった性的少数者の祭典「クイアー文化祭」(Korea Queer Festival)が、6月9日から28日まで開かれる。

9日にソウル市役所前の「ソウル広場」で開会式があり、クイアー映画祭(18〜21日)、クイアー・パレード(28日)など、様々なイベントが予定されている。

ところが、メイン行事のクイアー・パレードが今年は開催できないかもしれない。

JTBCによると、ソウル市は、ソウル広場の使用をすでに許可したが、周辺道路でのパレードは不透明な状況だ。

イベント主催者は南大門警察署に集会の事前申請をしようとしたが、性少数者に反対するキリスト教団体の会員らが先に待っていた。

キリスト教団体の会員たちは、5月21日からコンクリートの上で寝泊りし、徹夜で待機していた。キリスト教団体の会員たちがパレードのコースに先に集会申請を出す可能性が高い。

主催者側は、警察が突然、集会申請の方式を変え、キリスト教団体側に事前に申請方法の変更を通知したのではないかと主張している。

もともと、南大門署は集会の1カ月前から申請を受けつけていたが、クイアー・パレードが実施される6月28日だけ、1週間前に先着順で受け付けると、突然方針を変えたからだ。

元のやり方で申請しようとしていた主催者側は遅れを取りました。

すでにキリスト教団体が並んでいたのです。

カン・ミョンジン クイアー文化祭組織委員長は「イベントを妨害する勢力に味方しているという感じしかしません。だから私たちは今こうやって、集会申請の列に並んでいる」と話しました。(JTBC 5月25日

これに先立ち、韓国キリスト教総連合会などのキリスト教団体でつくる「韓国キリスト教公共政策協議会」は、5月6日、声明を出し、ソウル市が市役所前でのクイアー文化祭の開催承認を取り消すよう求めた。

協議会は「ソウル市がクイアー文化祭を適法として受理したのは、同性愛・同性婚に反対する大多数の国民の意思を無視したもの」とし「伝統文化を阻害する敏感な事案を、所管部署単独で承認を決めたのは手続き上も瑕疵がある」と主張した。(聯合ニュース4月6日

2014年もキリスト教団体は、反同性愛のスローガンを掲げてクイアー・パレードを妨害した。以下は当時の様子。

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この記事はハフポスト韓国版に掲載されたものを翻訳しました。