【韓国船沈没】朴槿恵大統領が謝罪表明 死者は205人に

韓国南西部で起きた大型旅客船の沈没事故を受け、朴槿恵大統領が謝罪した。公式に謝罪の意を表明したのは初めて。29日午後4時現在、205人の死亡が確認され、行方不明者は97人になった。
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JINDO-GUN, SOUTH KOREA - APRIL 17: South Korean President Park Geun-Hye talks with relatives of missing passengers of a sunken ferry at Jindo gymnasium on April 17, 2014 in Jindo-gun, South Korea. Six are dead, and 290 are missing as reported. The ferry identified as the Sewol was carrying about 470 passengers, including the students and teachers, traveling to Jeju Island. (Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images)
Chung Sung-Jun via Getty Images

韓国南西部で起きた大型旅客船「セウォル号」の沈没事故を受け、朴槿恵大統領は4月29日、大統領府の国務会議で「事前に事故を予防できず、初動対応と収拾が不十分だったことについて、何か謝罪を申し上げないといけない。その痛みと苦痛を少しでもいたわることができるか胸が痛い」と述べ「今回の事故で、多くの高貴な命が失われ、国民の皆様に申し訳なく、沈痛な気持ちだ」と謝罪した。

聯合ニュースが伝えた。4月16日に事故が発生してから14日目で、朴大統領が公式に謝罪の意を表明したのは初めて。

29日午後4時現在、205人の死亡が確認され、行方不明者は97人になった。

朴大統領はこれまで、事故翌日に行方不明者の家族が待機する体育館を訪れたときも、謝罪の意は示していなかった。しかし、船長らを「殺人に等しい」と非難した発言や、政府の対応を巡って批判が集中し、支持率が急落していた。

韓国メディアは「謝罪が遅い」と批判している。

聯合ニュースによると、1993年10月10日に起きた西海フェリー号沈没事故(292人死亡)では、金泳三大統領が事故8日後に臨時国務会議を招集し「大型事故が何度も発生しており、国民に重ねてお詫びし、大統領として責任を痛感する」と謝罪。1994年10月にソウルで聖水大橋崩落事故が起きたときは、その3日後に謝罪の談話を出した。

1999年6月に起きたソウル近郊の火災で、幼稚園児19人を含む23人が死亡した事故では、金大中大統領が翌日に弔問所を訪れ、遺族らに謝罪している。2003年2月の大邱地下鉄火災では、大統領就任直前の盧武鉉氏が3日後に謝罪発言をしていた。

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