韓国船沈没事故、CNNと現地報道との違いとは【動画】

韓国船沈没に関するCNNのレポートは、韓国の報道と何が違うのかを分析した。
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この映像は、韓国・珍島に設けられた(旅客船沈没事故による)臨時遺体安置所を撮影したCNNのレポートだ。

カメラは泣き叫ぶ親たちの姿を扇情的に捉えることはせず、レポーターが激昂した声で悲劇を語る声もない。その代わりに映像に収められているのは、警護にあたる警察官が涙を隠そうとする姿や、遺体を運ぶ警察官の足音、そして遠くから聞こえてくる親のすすり泣きだ。リポーターはただ、沈んだ声で現場の状況を冷静に説明するだけだ。

涙に濡れた親の声が聞こえてきた瞬間、レポーターは伝える。

「子供を失った(親の)声に免疫がある人など、誰もいません。(中略)また誰かの子供が遺体収容テントに運ばれてきました。13人の子供が戻りましたが、200人以上が依然として行方不明のままです」

このCNNの映像は、現在の韓国の報道が「何を逃しているか」「どこが間違っているか」を明確に示している。最も扇情的な場面を激高したレポーターの声とともに流している中継と、最も悲劇的な部分だけに音楽を加えて描く「人間劇場」式の特集番組。そういった韓国の放送局の報道とは対照的なCNNの映像は、「何が本物なのか」を静かに証明している。

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