韓国旅客船沈没、死者9人、行方不明287人 潮流強く捜索難航

韓国南部の海上で起きた大型旅客船の沈没事故から一夜明けた4月17日、軍や海洋警察、民間漁船や潜水士らによる集中捜索が始まった。韓国の中央災難安全対策本部が午前11時現在で集計したところでは、9人の死亡が確認され、行方不明者は287人となった。
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JINDO-GUN, SOUTH KOREA - APRIL 17: South Korean Coast Guard and rescue teams search for missing passengers at the site of the sunken ferry off the coast of Jindo Island on April 17, 2014 in Jindo-gun, South Korea. At least six people are reported dead, with 290 still missing. The ferry identified as the Sewol was carrying about 470 passengers, including students and teachers, traveling to Jeju Island. (Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images)
Chung Sung-Jun via Getty Images

韓国南部の海上で起きた大型旅客船の沈没事故から一夜明けた4月17日、軍や海洋警察、民間漁船や潜水士らによる集中捜索が始まった。韓国の中央災難安全対策本部が午前11時現在で集計したところでは、9人の死亡が確認され、行方不明者は287人となった。

聯合ニュースによると、現場は潮流が速く、水質も濁っているため、捜索は難航しているという。

船長らから事情聴取をしている韓国海洋警察庁の捜査本部は、事故の原因を「急激な進路変更」の可能性が高いとみている。

聯合ニュースの別の記事によると、事故地点は仁川から済州島に向かう船が旋回する航路上にあたる。本来は徐々に航路を旋回させないといけない地点だという。

生存者の一人は「船が徐々に傾き、90度に倒れたとき1回、180度転覆したときに1回ずつ、一気に傾いた」と話した。救助に参加した漁船の船長も、船が急激に傾く場面を目撃したという。

海洋警察は、急な進路変更で積載していたトラックなどの荷台が崩れ、船がバランスを崩したとみている。

また、海洋警察は、乗務員が数回にわたり船内の案内放送で「その場に待機」するよう乗客に要請していたことを把握した。船が自ら事態を収拾しようとしたものとみられるが、結果的に被害を拡大させた可能性も指摘されている。

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