韓国の朴槿恵大統領がプロ野球の始球式で履いていた靴が日本製だったことが、韓国のネットユーザーから思わぬ非難を呼んでいる。10月27日、朴大統領は韓国プロ野球のナンバーワンを決める「韓国シリーズ」の始球式にサプライズとして登場し喝采を浴びたが、その際に履いていた靴が日本のスポーツメーカー「アシックス」の運動靴だったと判明した。朝鮮日報の日本語版が以下のように伝えている。
インターネットでは、この日朴大統領が日本のブランド(アシックス)のシューズを履いていたことについて非難の声もあった。青瓦台側はシューズまでは気を使っていなかったようだ。
(朝鮮日報「アシックスのシューズを履いて始球式、朴大統領に非難の声」2013/10/29 08:05)
アシックスは韓国のネットユーザーによって、日本の「右翼系企業」として目の敵にされているという。日本の外務省が今月16日、竹島の領有権を主張する動画を公開したことも火に油を注いだようだ。サーチナでは、現地の新聞報道として、韓国のネットユーザーの反応をこう伝えている。
ネットユーザーらは「日本と関係が悪い時にアシックスの運動靴をなぜ履くのか」、「大統領が竹島後援企業のアシックスを履くだなんて」などと不快感をあらわにした。また、大統領にアシックスを履かせた大統領補佐官らの責任を指摘する声も上がっているという。
(サーチナ「朴大統領が始球式で日本ブランド「アシックス」着用…騒動に=韓国」 2013/10/29 10:59)
大統領が日本製品を身につけたことが非難される事態は、韓国での反日感情の高まりの一端が伺える騒動と言えそうだ。
アシックス製の靴を履いて始球式に挑んだ朴槿恵大統領(10月27日)
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