河野太郎外相が1月29日、Twitter上で中国外務省の華春瑩(かしゅんえい)副報道局長とのツーショット写真を公開し、話題になっている。
公開されたツーショット写真は、この日程のどこかで撮影されたものと思われる。
華氏といえば、記者会見ではいつも厳しい表情で中国政府の見解を伝えることで知られている。
ところが、今回公開された河野外相とのツーショットでは、普段の硬い表情とはうって変わって、チャーミングな笑顔だ。尖閣諸島など東シナ海情勢をめぐり対立が続く中で、今後の日中間の「雪解け」を感じさせるような一枚だ。
河野外相は「With a famous Chinese lady! (中国の有名な女性と)」と、写真を紹介。現地メディアは「日本の外相、華春瑩氏と微笑みの自撮りを公開」「素敵な笑顔!」などと、好意的に報じている。
華氏をめぐっては、2017年12月の記者会見で上野動物園のパンダ「香香」(シャンシャン)と日本の外務省の杉山(ShanShan)事務次官を勘違いした際、珍しく笑顔を見せたことで話題に。この時は中国でも「笑顔が温かい」「かわいい」など、好意的な意見があがった。
華氏は29日、記者会見で河野外相の訪中について言及した。
「人民網」によると、華氏は「現在中日関係は正念場にあり、積極的な進展があると同時に、少なからぬ妨害や阻害にも直面している」「日本側が中国側と共に努力し、同じ方向に向かい、両国関係を早期に正常で健全な発展の道に戻す後押しをすることを希望する」と述べた。