先日こんな質問メールをいただきました。
「近々、同僚に女の子を紹介します。2人とも婚活パーティなどに参加しているのですが、なかなかお相手が見つからないようなので。こういう場合は、どんなふうにトークを回せば良いでしょうか。良かったら教えてください」
僕は、たくさんの男女を紹介してきたのですが、ひとつわかったことがありまして、「無理矢理紹介してもまず二人が付き合い始めることは少ない」という事実です。
例えば、「あの男性とあの女性、たぶん話題もあうだろうし、お互いのことを好きになるんじゃないかな」と思って、わざわざそういう場所を用意して引き合わせますよね。まず、めったに付き合わないです。
でも逆に、ちょっとしたパーティを開いたときに、勝手に知り合って結婚したり、カウンターで隣りあって勝手に知り合って結婚したことは何度もあります。
「あなたたちはあいそうですよ。はいどうぞ」では、みなさんどうも「恋」が始まらないようなんです。
それよりも、「偶然出会う」とか「ここで会えたのは何かの運命」のようなものが必要なようです。
ですので、本当でしたら、そういう独身者ばかりを何人か集めて、「それとなく全員独身者だから」とほのめかして、パーティを開くというようなものをオススメします。
※
「でもそんなパーティを開催するのは無理」とか「もう二人を紹介するって言ってしまった」とかって場合を考えてみました。
まずわかったのは、「誰かが立ち会わないで、二人だけで会わせる」というのが効果的なようです。
例えばあなたが同席したとしますよね。すると会話は「3人の共通話」になってしまいます。本当は二人が話さなきゃいけないのに何かギクシャクした会話になるようです。
ですので、二人に「渋谷のハチ公の前に8時に行けばこういう人が待っているからよろしく」みたいなのが良いようです。
すると、その場で「ええと、どうしましょうか?」「じゃあ僕が知っている居酒屋はどうですか?」「じゃあそうしますか」という感じで、「たった二人だけの共同作業」に入るから、「良い出だし」となるようです。
あと、聞いた話だと、「会ったときはピンと来なかったけど、後でしばらくメールのやり取りをしていると、良い人なんだなあとわかってきて付き合うことになった」という話も聞きました。
ですので、二人を会わせる前にとりあえずメールでやり取りしてもらって、ある程度どんな人なのかわかってから「会う」というのも良いようです。
最後にもうひとつ、「あらかじめ一番良い写真を交換させない」というのもポイントのようです。
「期待して会ってみたら写真と違った」という話はよく聞きます。
それでは、二人が幸せになるといいですね!
こんな質問に答えた本が出来ました。『ちょっと困っている貴女へ バーのマスターからの47の返信』 https://goo.gl/dZ32IW
渋谷 bar bossa 林伸次