希望の党代表で東京都知事の小池百合子氏は10月5日、事実上合流した民進党の前原誠司代表と会談した。終了後に報道陣の取材に応じ、前原氏からの衆院選挙への立候補を要望されたが「出馬しない」と固辞したことを明らかにした。
小池氏は、自身の出馬に関して「大変熱望、ラブコールいただきました。最初からこの件については、総選挙への出馬はありませんと改めてお伝え申し上げました」と説明。
選挙を戦う上での首相候補の指名については、「希望の党の創始メンバーとともに、どのような形が一番いいのかを、きちんと整理をしてきたい」と述べるにとどめた。
会談では前原氏と、安倍一強体制の打倒や、安定した国民生活の確保のための連携を確認したという。
小池氏はまた、自民党や社会党による過去の連立政権・村山富市内閣について触れ、「水と油で手が結ばれたことを、首班指名という言葉で思い出した」とも述べた。
小池氏は、東京都議会の閉会後にも、改めて報道陣の取材に応じた。
「水と油」発言を踏まえて、記者から他の政党との連立の可能性について問われると、「当時は政権を奪取するために禁じ手を使ったわけです。いろんなことがあると過去を振り返って思い出した」と断った上で、「国民のみなさんにわかりやすい形、政策実現のために政治をして、選択してもらう」と語った。