終わってみれば今回の衆議院選挙は安倍自民党の圧勝でした。解散当初、前原さんが民進党を解体して小池さんの希望の党へ合流を促したときは政権交代再びかといった流れを感じました。
しかし、小池さんの「排除」路線で生まれた立憲民主党の予想だにせぬ飛躍によって希望の党への国民の期待は一気に萎みました。
その結果、序盤は東京選挙区で希望の党候補者が全勝するといった報道もなされてましたが、まさかの惨敗劇。強気の小池さんもひたすら謝罪する様子がテレビで映されました。
「排除さえしなければ・・・」
通ってるスポーツジムのランニングマシンの横でお爺さんとお婆さんがそう嘆いていました。
嘆いているのは、今回の衆議院選挙で希望の党から出馬した落選候補者だけではないでしょう。ついこの間、当選したばかりの希望の党公認で当選した新人都議会議員達も既に4年後の我が身がどうなるか怯えているのではないでしょうか。
果たして彼らは惨敗した小池さんの率いる都政を与党として支えていくでしょうか。
おそらく私はこれから音喜多さんたちのように希望の党に見切りをつけて、次の新しい風が吹くまで逆に小池さん批判を繰り広げると予想しています。
さらに安倍政権は一瞬でも政権交代の悪夢を思い出させた小池さんに反撃に出るはずですから小池都政は東京オリンピック前に完全にレームダックに陥る可能性もあるでしょう。
まだ希望の党にも立憲民主党にも公認を貰ってない、地方議員たちも不安の顔を見せていることでしょう。
「どっちから公認もらえばいいんだ」と。
今回は希望の党を支援した労働組合も、頭を悩ませているはずです。
ここから、どのように小池知事は事態を収拾して好転させていく術があるのか。逆境の小池さんに注目です。
東猴史紘