一本背負いを得意とし「平成の三四郎」と呼ばれた、バルセロナオリンピック柔道金メダリストの古賀稔彦さんが3月24日に亡くなった。53歳だった。2020年にがんの手術を受けた後、療養を続けていたという。NHKニュースなどが報じた。
時事ドットコムやJSMによると、古河さんは1967年11月生まれ。佐賀県出身。1988年のソウル五輪でオリンピック初出場。計3回のオリンピック出場を果たし、92年のバルセロナ五輪は71キロ級で金メダル、96年のアトランタ五輪では銀メダルを獲得。2000年に現役を引退した。
その後は、全日本女子柔道強化コーチに就任。アテネ五輪では谷本歩実選手のコーチとして金メダルに貢献した。また、子供向けの町道場「古賀塾」を開塾したほか、2007年 IPU環太平洋大学教授・柔道部総監督として学生柔道の選手育成に務めていた。
元号が令和へと変わる前年の2018年、時事ドットコムのインタビューに答えた。「選手としても指導者としても、挑戦し続けてきた時代だった」「『平成の三四郎』も終わるので、新しいステージで生きる自分をこれから描いていきたい」と話していた。