大阪府堺市にある日本最大の古墳「仁徳天皇陵」をお好み焼きで再現。Twitterに投稿された1枚の写真が「これはセンスの塊」などと反響を呼んでいる。
この写真を投稿したのは、能楽師の川口晃平さん(@ottsumakuttsu09)。1月17日に「何で今までやらなかったのだろう」として、マヨネーズの堀で囲まれた前方後円墳の形をしたお好み焼きを、鉄板の上で焼き上げているところを投稿した。
「この発想は無かった」「わぁー!美味しそう!」「次行ったら絶対やりたくなるやつ」などと話題になり、投稿から2日間で6万件を超える「いいね」がついている。
■「マヨネーズが焼け縮む前の一瞬を撮りました」
写真を投稿した川口さんによると、このお好み焼きを作ったのは15日の東京・吉祥寺のお好み焼き店だった。
「古墳が好きなので思いつきだったのですが、お好み焼きで作ったのは初めてです。初めは奈良県の箸墓古墳の形にしようとしていたのですが、マヨネーズで周濠を描いたら大仙陵古墳(仁徳天皇陵)のようになりました」として、「マヨネーズが焼け縮む前の一瞬を撮りました」と振り返った。
このとき鉄板を囲んだのは、川口さんが30日に国立能楽堂で演じる「難波」という能の鑑賞前のレクチャーの参加者たちだった。『難波』の主人公が仁徳天皇に仕えた王仁という渡来人で、講座でも古墳の話をしていたため、「仁徳天皇陵」のお好み焼きで食事も盛り上がったという。
気になるお味について尋ねると「前方部は牛そぼろ入り、後円部は豚肉でした。味はいつものお好み焼きでしたが、楽しく笑いながら食べましたので、美味しく感じました」と回答した。
多くの反響が集まったことについては、SNS上での古墳人気を実感しているという。「僕の仕事もそうですが、日本の古い物を見直していく時代になればと考えております」と続けた。