中垣清介さんにアカデミー科学技術賞。「母さん、ごめんね」とスピーチした理由は?

映画制作に貢献した技術者に贈られるアカデミー賞「科学技術賞」を受賞したのは、三重県桑名市のエンジニアだった。
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YouTube/Oscars

アメリカのアカデミー賞で、映画制作に貢献した技術者に贈られる「科学技術賞」を受賞したのは、三重県桑名市に住む35歳のエンジニアだった。FNNニュースなどが報じた。

受賞したのは中垣清介(なかがき・きよゆき)さん。日本にいながらイギリスの会社に在籍しており、3D画像に効率よく着色できるソフト「MARI(マリ)」を開発したことで、同僚3人と共に受賞した。このソフトは大ヒット映画「アバター」「ジュラシック・ワールド」「ハリー・ポッターと死の秘宝」など、さまざまな映像作品で使われている

アメリカ・ビバリーヒルズで行われた授賞式に、中垣さんはタキシード姿で登場。開発仲間や世界中のユーザー、そして妻子に感謝を述べた後、英語で次のように話した

私を育ててくれた母に感謝したいと思います。分厚いコンピュータープログラムの本を10歳のときに買ってもらいました。

そうしたエピソードは、大抵スマートでお金持ちな人にとって、人生の重大なターニングポイントになっています。でもお母さん、ごめんなさい。そうはならなかったんです。

僕はゲームに夢中になっていて、プログラムの本はちょうどいい肘掛けになりました

冗談混じりに母への感謝を伝えると、会場は笑いと拍手でいっぱいになった。

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