安全保障関連法案について、与党は7月15日、衆院特別委員会での採決に踏み切った。民主党は採決の際、「アベ政治を許さない」「強行採決反対!!」「自民党感じ悪いよね」などと記されたプラカードを掲げて抵抗、浜田靖一委員長(自民)を取り囲んで「反対」と大合唱を浴びせ、議場は騒然となった。
民主党の辻元清美氏は特別委の質疑で、「アベ政治を許さない」と記したビラを手に「勇気を出して法案を撤回してください。それが国民の声を聞くということだ」と訴えた。
採決の際、民主党議員は浜田氏に詰め寄り、マイクや議事進行の資料を奪おうとしたが、浜田氏は懸命に議事を続行。辻元氏は、浜田氏の目の前で手を合わせ、涙声で「お願いだから、やめて」と繰り返した。
結局、法案は与党の起立多数で可決。散会後、辻元氏は報道陣の取材に、大粒の涙を流して次のように抗議の言葉を述べた。
「私の祖父は戦争で死んでいる。子供のころ、なぜ戦争になったのと祖母に聞いたら、分からないうちにそうなったと言われた」と涙を流し、「戦争だけはアカン。立法府の人間として、絶対そんな時代をつくらない。戦争に進むちょっとした芽を摘まないと、歴史は繰り返す」と、声を震わせて訴えた。
(辻元氏「戦争だけはアカン」安保法案強行採決に涙 - 社会 : 日刊スポーツ 2014/0/x)
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