北野天満宮 初天神~梅ほころぶ学業成就祭

毎年恒例、京都・北野天満宮の初天神に行われる「学業成就祭」に、今年も学院からの合格祈願名簿を携えて伺いました。

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毎年恒例、京都・北野天満宮の初天神に行われる「学業成就祭」に、今年も学院からの合格祈願名簿を携えて伺いました。

大寒波直撃で日本各地から大雪情報が伝えられる中、新幹線の運行状況が気になりましたが、意外にも車窓からは美しい富士山が裾野までくっきりとその姿を現してくれました。

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しかし、名古屋を過ぎるとそこは一面の銀世界。結局、京都駅手前のトンネルを過ぎるまで、まるで雪国という予想を呈していました。

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京都市内もひょっとして積雪ではと内心ハラハラしていたところ、初天神当日は快晴。しかし、気温はマイナス4度。ただその冷え込みのお蔭で、定宿の窓から臨む東山に「大文字」がうっすらと雪でなぞられている姿を、初めて目にすることができました。

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天候にも恵まれ、今年の初天神は朝から多くの人出で活気に溢れていました。出店が両側にずらっと軒を連ねる参道を、人波をかき分けやっと抜けたその先に現れる楼門には、干支を描いた特大の絵馬が今年も掲げられています。

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北野天神さんと言えば、やはり梅花。年末年始の暖かさで一気に開花してしまうのではと一時は危ぶまれたようですが、このところの強い冷え込みで開花状況はほぼ平年並み。この日の朝、国宝に指定されている御本殿の檜皮葺も降りた霜ですっかり白くなっていました。

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ただ、そうした寒風の中でも凛としてほころぶからこそ美しいのが梅の花。今年の初天神の梅はきりっと引き締まり、いつにも増して気品に満ちていました。

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初天神では、学業成就・災難厄除祈願の「梅が枝」を受けることができます。咲くか咲かぬかはその時次第ということで、「思いのまま」という風流な短冊が添えられています。短冊とともに、赤い色で結ばれているのが愛らしい振出(小型の瓢箪)。

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この中には御撤饌の玄米が入っていて、梅が枝を受けた方は自分の家のお米にこの玄米を混ぜ、無病息災を祈って食します。

いくら蕾が多くついていても、咲くか咲かぬかは自らの精進次第、梅が枝と人生が重なります。

夕暮れ時、東京へと走り出した新幹線からは、見事な豊旗雲が臨めました。

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お陰様で、作新学院 硬式野球部のセンバツ(春の甲子園)10回目の出場も決定しました。

二度目の連覇への期待もいただく中、寒風に耐える咲く梅花にならい十分に気を引き締めて、良き春を迎えられるよう精進して参りたいと思います。