薬物陽性、理由は熱いキス 五輪メダリストが「無罪」
ドーピング検査で陽性となった五輪金メダリストが「無罪」を勝ち取った。無罪の理由は、風邪薬を服用した恋人とのキスが陽性反応の原因だったから。スポーツ仲裁裁判所(CAS)が25日、選手の過失がないことを認めた。
禁止薬物使用の疑いがかかっていたのは、リオデジャネイロ五輪の陸上男子1600メートルリレーで金メダルを獲得した米国のギル・ロバーツ選手(28)。昨年3月の抜き打ち検査で、尿酸を体の外に出す作用もある隠蔽(いんぺい)剤プロベネシドに陽性反応を示した。「ドーピング違反」の結果を受けた米反ドーピング機関(USADA)は、昨年5月、ロバーツ選手に4年間の資格停止処分を科した。
ロバーツ選手は「陽性反応が出たのは彼女と熱いキスをしたから」と釈明した。恋人のアレックス・サラザーさんは当時風邪をひいており、家族旅行で訪問したインドで鼻炎の薬を購入。薬を飲んでいることは、ロバーツ選手に黙っていたという。
(朝日新聞デジタル 2018年01月30日 11時35分)