9月21日に起きた近鉄奈良線・東花園駅(大阪府東大阪市)で起きた車掌の転落事件に関して、近鉄に車掌の処分を一旦白紙にすることを要望する署名運動がchange.orgで23日から始まった。24日午後6時現在、9000人を超える署名が集まっている。
枚岡駅を通過中の近鉄奈良線の快速急行「8000系」(イメージ写真)
日刊スポーツによると電車の遅延に対して、多数の乗客に囲まれ、詰め寄られた車掌は、言い争いになって逆上。乗客の話によると、線路に飛び降りた際に、制服の上着と制帽を脱ぎ捨て「アー、もう死にたい。こんなの嫌や。死なせてくれ」と叫びながら奈良方向に走って行った。その後、塀を乗り越えてさらに7.6メートル下の地面に飛び降りたという。
近鉄は関西テレビに対して、「お客様にご迷惑をお掛けして大変申し訳ない。社内規定にのっとって、車掌の処分を検討する」とコメントを出した。
これに対して、今回の署名活動の発起人は「報道やSNSなどの情報からみても飛び降りる直前の精神状態が極めて不安定であったのは明らか」「鉄道職員に対する暴力や暴言が横行している」と主張。車掌に対する処分を一旦白紙にした上で、事件の原因究明を優先するように求めている。
■ネット上では賛否両論
今回の署名活動に対して、ネット上では賛否両論の声が上がっている。署名に賛同して、近鉄を批判する意見も多い一方で、「線路に飛び降りて線路上を歩く行為はNGでは」「まだ近鉄側の対応が決まってないのに口出しするのは、駅員に罵声を浴びせるのと同じでは?」などと批判的な声も出ている。
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