ヒジャブを着用したムスリムのモデル、ハリマ・アデンが、アメリカのメジャーなファッション誌「allure」(アルーア)7月号の表紙を飾った。
アデンは、「アルーア」の表紙で、ナイキ製のイスラム教徒の女性が頭を覆うヒジャブをまとい、鮮やかな赤と白、青のパーカーを着こなしている。表紙には「これがアメリカン・ビューティ」と謳われている。
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「アルール」の編集者モリー・ヤングは、「ファッション業界におけるアデンの存在感は、政治的な発信を意図したものではない」という。しかし、アメリカで中東・アフリカのイスラム圏からの「入国禁止」政策が始まり、イスラム教徒への偏見やヘイトスピーチが増えているなかで、美しいファッション誌がムスリムのモデルを起用することは大きな意味がある。
花柄のヒジャブ姿も美しい。
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この19歳のモデル、ハリマ・アデンは2016年11月、ヒジャブとブルキニを着た最初のミス・ミネソタとなり注目を集めた。ケニアの難民キャンプで生まれ、6歳のときにアメリカに移住した経歴を持つ。
2月にはファッション・ブランド「Yeezy」(イージー)のランウェイに出演。デビューして間もないが、ファッション界では多様性を表現する先駆者として注目を集めている。
アデンは、アメリカの「VOGUE」6月号でも、ヒジャブを着用して表紙を飾った初めてのモデルとなった。
アデンは「アルーア」のインタビューで、「私は、身体的な外見よりも多くのことを伝えられます。そしてヒジャブは、“あなたは痩せすぎ”とか“太ってる”とか、“彼女のおしりを見て”などといった声からも守ってくれます」と語った。「私はそういった心配をしなくていいんです」
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