北朝鮮のミサイル発射実験、金正恩氏が立ち会う

北朝鮮の「労働新聞」は6月30日付で、29日の短距離弾道ミサイルとみられる発射訓練に、金正恩第1書記自らが立ち会っていたことを写真入りで伝えた。

北朝鮮の「労働新聞」は6月30日付で、29日の短距離弾道ミサイルとみられる発射訓練に、金正恩第1書記自らが立ち会っていたことを写真入りで伝えた。

労働新聞は、「朝鮮人民軍最高司令官の金正恩氏が、朝鮮人民軍戦略軍の戦術ロケット発射訓練を指導した」として、以下のように報じている。

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金正恩最高司令官は監視所の頂点に上がって発射訓練計画に関する報告を聴取した。

訓練は、敵の個別目標と集団目標を掃滅するための精密誘導および散布射撃の方法で行われた。

最高司令官が戦術ロケット発射の命令を下した。

瞬間、天地を震撼する爆音と共に弾道ロケットが激しい火炎を噴き出しながら空へ飛び上がった。

発射の全過程を科学的に計算し、飛行軌道と目標水域に対する安全検閲捜索を抜かりなく行ったことに基づいて行われた朝鮮人民軍戦略軍の戦術ロケット発射訓練は、地域の平和と安全はもちろん、国際航海秩序と生態環境にいささかの影響も与えることなく順調に行われた。

最高司令官は、戦術ロケットの発射が成功裏に行われたことに大きな満足の意を表し、訓練に参加した戦略軍の将兵と共に記念写真を撮った。

わが人民にとって最も貴重な平和的環境は誰かが与えることも、何かを売って買えるものでもないとし、真の平和は誰も侵せないように自分の力が強くてこそ守られ、もっぱら自分の力によってのみ保証されるものであるだけに、祖国の安全と平和を守り、革命の獲得物をしっかりと守るためのわれわれの自衛的抑止力を百倍、千倍にいっそう打ち固めることに最大の拍車をかけるべきだと述べた。

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労働新聞では、以下のような写真も掲載している。

http://www.rodong.rep.kp/
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http://www.rodong.rep.kp/
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http://www.rodong.rep.kp/
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朝日新聞は、中国の習近平首席の訪韓を前に、北朝鮮が韓国と中国を牽制したとの見方を伝えている。

北朝鮮は韓国軍の最近の海上射撃訓練に反発しているほか、7月3日には中国の習近平(シーチンピン)国家主席の訪韓も予定されている。習氏が北朝鮮首脳との面会に先んじて韓国を訪れることに不満をもっているとみられ、韓国とともに中国をも牽制(けんせい)した可能性がある。

(朝日新聞「北朝鮮、ミサイル2発 日本海に落下 日朝協議は変更なし:朝日新聞デジタル」より 2014/06/30 05:00)