ブランド名「キモノ」が物議をかもしたキム・カーダシアン、新名称を発表

新しいブランド名にも、前回と同じ三文字が含まれました。

新しく立ち上げる補正下着ブランドに、「KIMONO(キモノ)」という名前をつけようとして批判されたアメリカのタレント、キム・カーダシアンさんが、ブランドの新名称を発表した。

新しいブランド名は「SKIMS」。今回のブランド名変更について、カーダシアンさんはSNSにこう綴る。

「私にとって、ファンやフォロワーは大きなインスピレーションを与えてくれる存在です。いつも彼らの声や意見に耳を傾けていますし、彼らが新しいブランドの名前を考え、シェアしてくれたことに感謝します。様々な検討の結果、『SKIMS』という名前でブランドを立ち上げることを、ここに発表します」

SKIMSの正式スタートは、9月10日。XXSサイズから5XLまで、幅広いサイズを取り揃えているという。カーダシアンさんが投稿した写真には、様々なサイズの下着を着たモデルがうつっている。

カーダシアンさんが「KIMONO(キモノ)」という名前で、補正下着ブランドを立ち上げることを発表したのは、2カ月前の6月だ。

「KIMONO(キモノ)」という名称は、彼女の名前「KIM(キム)」とかけたものだと考えられる。

しかし「KIMONO」が日本の「着物」を想起させる上、「KIMONO」の名称を商標登録出願していたため、「文化の盗用では」と物議をかもした。

批判を受けたカーダシアンさんは、ニューヨークタイムズに「着物に似ている、もしくは侮辱するような衣服を、デザインしたり販売したりすることはしない」「着物が日本文化においてどれほど重要かを理解しているし、深い敬意を持っている」と寄稿し、ブランド名を変更しない意思を示していた。

しかし#KimOhNoというブランド名を批判するハッシュタグが作られたり、署名サイト「Change.org」でブランド名変更を求める署名集めが始まったりとブランド名に対する非難は止まらなかった。

さらに京都市も、門川大作市長の名前でカーダシアンさんの会社に対してブランド名の変更を求める文書を送付

「私たちは、『KIMONO』『きもの』『着物』の名称は、きものやきもの文化を愛する全ての人々の共有財産であり、私的に独占すべきものではないと考えます」「是非私たちの思いをお汲み取りいただき、ブランド名としてのご使用についてお考え直しいただきたく存じます」と再考を求めた。

こうした事態を受けて、カーダシアンさんは7月1日に「慎重に考え、検討した結果、新しい名前でブランドを立ち上げることにした」とブランド名を変更すると発表していた。

今回発表された新ブランド名も、カーダシアンさんの名前「KIM(キム)」が含まれたものになった。