名作絵画は、それが非常にリアルに描写された作品であっても、あるいは、どんなに「人間の感情の深み」を表現したものであったとしても、身近に感じるのはなかなか難しいことがある。しかし、キム・ドンギュ氏のTumblr「ART X SMART」はこの難問を、非常に現代的な方法で回避できているようだ。「絵画史の主人公たちに、現代の技術の光をあてる」という方法だ。
同氏の作品シリーズでは、さまざまな名画が、iPhoneやMacBookといった最新のガジェットで「アップグレード」されている。まるで、美術史上の最も有名な瞬間が、携帯電話を使った「セルフィー(自分撮り)」の写真や、ソーシャルサイトへの投稿写真へと変わってしまったかのようだ。携帯電話の画面にヒビが入ってしまった作品もある。現代の人々がとても身近に感じられる世界が出現しているのだ。
1. 『雲海の上の旅人』、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(1818年)
2. 『真珠の耳飾りの少女』、ヨハネス・フェルメール(1665年)
3. 『寝室』、フィンセント・ファン・ゴッホ(1888年)
4. 『草上の昼食』、エドゥアール・マネ(1862~1863年)
5. 『鏡のヴィーナス』、ディエゴ・ベラスケス(1647~1651年)
6. 『夢』、パブロ・ピカソ(1932年)
7. 『アブサン』、エドガー・ドガ(1876年)
8. 『マラーの死』、ジャック=ルイ・ダヴィッド(1793年)
9. 『バルコニーの男』、ギュスターヴ・カイユボット(1880年)
10. 『悲しむ老人』、フィンセント・ファン・ゴッホ(1890年)
[Priscilla Frank(English) 日本語版:ガリレオ]
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
関連記事