マリファナの成分の一種カンナビジオールを使用した医療品のCBDオイルが、癌やてんかんなどの難病を患う子供たちにもたらす効果を探ろうと、「ナショナル・ジオグラフィック」誌が難病の我が子にCBDオイルを投与している3組の夫婦の姿を追っている。
「コロラド州は、私たちに親になるチャンス、そして子供にとって最善だと思う決断をするチャンスをくれました」と乳児てんかんを患うミリーちゃんの父親ペン・マティソンさんは話す。マティソン一家はミリーちゃんのCBDオイルを手に入れるため、コロラド州に引っ越した。
ミリーちゃんは赤ちゃんの時に最高で1日700回も痙攣を起こし、異常脳波「ヒプスアリスミア」を伴う乳児けいれんだと診断された。しかしマティソンさんによれば、CBDオイルの投与後90日間もたたないうちに、ミリーちゃんの発作の回数は75%~90%減ったそうだ。
「なぜみんながCBDオイルの使用をためらうのか、私には理解出来ません」とマティソンさんは話す。「今は、そういったことは忘れて、先に進むべき時期なのだと思います」
「私たちの子供は、実験台にならなければいけません」と語るのは、脳腫瘍の一種である視経路グリオーマを患うソフィーちゃんの母親、トレーシー・ライアンさんだ。
「政府がCBDオイルを合法化しないため、連邦政府の資金で研究をすることができません。だから私たちは自分自身でさまざまな治療法を試したり、異なる抽出方法を試したりして、何が効果があるのかを見つけ出さなければなりません」
ナショナル・ジオグラフィック誌によれば、現在かなりの州がCBDオイルを合法化しているものの、市場に出回る量は限られているようだ。また、投与の基準がまだ定められていないことや、長期間の服用による副作用がまだわかっていないこともCBDオイルの懸念材料になっている。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:遠藤康子/ガリレオ]
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