ワールドカップ日本代表に落選した中村憲剛が綴った言葉に胸が熱くなる

ワールドカップ日本代表に落選した中村憲剛が綴った言葉に胸が熱くなる
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KAWASAKI, JAPAN - MAY 12: (EDITORIAL USE ONLY) Kengo Nakamura #14 of Kawasaki Frontale looks on prior to the J.League match between Kawasaki Frontale and Kashiwa Reysol at Todoroki Stadium on May 12, 2012 in Kawasaki, Japan. (Photo by Masashi Hara/Getty Images)
Masashi Hara via Getty Images

5月12日、サッカー・ワールドカップブラジル大会に臨む日本代表メンバー23人が発表になった。今季Jリーグで好調を維持、豊富な経験を持ち、専門家らに選出が予想されるなか、リストになかった名前がある。川崎フロンターレの中村憲剛(なかむら けんご)選手だ。

落選について中村選手は「一瞬ですがどうでもよくなりました」と赤裸々な心境を自身のブログで綴っている。

こんばんは。

みなさんご存知の通り、今回、ブラジルワールドカップで戦う日本代表23名から落選しました。

落選から1日経ち、いろんなことを考えました。当たり前のことですが、やっぱり自分にとってブラジルW杯というのはとてつもなく大きなウェイトを占めていたものだったみたいです。

昨日は朝4時まで眠れませんでした。

この4年、ここに入るためにいろいろと頑張ってきたんだなって。

そこに入れない、行けないって決まった時のあの喪失感は一生忘れられないと思います。

なので、これは怒られてしまうかもしれませんが、本当に一瞬、一瞬ですがどうでもよくなりました。ACLもリーグ戦も何もかも。

ただ、どんなに最高な日でも、どんなに最悪な日でも、必ず次の朝は来るわけで。

練習があったり、試合があったり、奥さんと話したり、子どもたちと話したりと日常に触れていきながら少しずつこの事実を消化していけるのかなと今は思っています。

たくさんの皆さんが、こんな俺の落選を悲しんでくれて、話題にしてくれたこと周りから聞きました。

J2から始まったプロサッカー人生、あれから12年経ち今年で34歳になるサッカー選手がここまで期待されたこと。サッカー選手してこれほど嬉しいことはありません。

改めて、その期待に感謝するのと同時に、その期待に応えられなかったことが本当に悔しいです。

今日、ACLの公式練習でボールを蹴ったら、その瞬間は落選したことを忘れていました。

ああ、サッカーって楽しいなって。サッカーって凄いなって。

だから、ボールがあれば、サッカーがあれば俺は前を向いていけると思っています。

今まで辿ってきた道は間違っていなかったと思うし、今までやってきたことに悔いは一切ないので。

そして本日、予備登録メンバーに選んでいただきました。

でも、呼ばれるということは、23人のメンバーに何らかのアクシデントがあるということです。

俺はそれを望みたくはない。でも過去の例を見ても何が起こるかわからないのがW杯です。だから、その時のためにしっかり準備をしておくのは登録メンバーに入った者の義務だと思います。

最後に、いつもどんな時も温かく見守ってくれるフロンターレのサポーターの皆さん、最後まで応援と後押し本当にありがとうございました。

楽しみにしてくれていたと思いますが、期待に応えられずすいませんでした。

ここまでもそうでしたが、これからもフロンターレの勝利の為に一生懸命頑張ります。

(中村憲剛オフィシャルサイト「感謝。」より 2014/05/13)

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