奈良県安堵町の増井敬史(けいじ)町議(59)が、Facebookで特定の国会議員を在日コリアンと決めつけて「股裂きの刑にしてやりたい」などと投稿していたことが1月24日明らかになった。
増井氏は投稿をすでに削除したが、町議会や町役場に抗議のメールなどが寄せられたという。議会は増井氏の処分を検討している。
毎日放送によると、増井氏が投稿したのは20日。増井氏は一連の投稿を削除したことを自身のFacebookページで明かし、その上で、「『公人』としての認識が希薄であった為に、関係各位には、大変ご迷惑をお掛けしました」などと謝罪した。
国会議員に対しては、増井氏は「言葉の綾でありまして、殺人予告ではありません」と釈明した。一方、首相経験者に対しては「論外のアホ」「ポアして欲しい」などと書き込んだことを明かした。「ポア」はかつて無差別テロを実行したオウム真理教が殺人を正当化するためにつかった言葉だ。
増井氏はまた、これらの投稿に対する抗議メールなどが町役場や議会事務局に寄せられ、町長や議長らと対応を協議したことや、議会で処分が検討されているとつづった。
その上で、「『公人』としての自覚を改にし、『人権侵害をしない』との誓いをして、皆様にご迷惑をお掛けしないように、言動を慎重にするように致します」と記した。
増井氏はこのほか、朝鮮半島出身者に対する差別用語とされている「半島人」という表現を使ったり、中国がチベット民族やウイグル民族に対する政策が「民族浄化」だと指摘したりしたことがFacebook側から規定違反とされ、アカウントを3日間、停止されたことも明らかにした。