12月16日にJR京浜東北線で架線が断線し、7時間近く運転見合わせが続いたトラブルは、架線工事の人為的なミスが原因だった。JR東日本が16日夜に発表した。
■京浜東北線の架線トラブルとは?
16日午前10時55分ごろ、神奈川県の鶴見駅と川崎駅の間でJR京浜東北線の架線が切れるトラブルが起きた。京浜東北線が7時間近く運転できなくなったほか、東海道線、横須賀線が一部区間で運転を見合わせた。
運休は92本、遅れ214本。およそ22万人に影響が出た。
JR東日本が架線が切れた原因を調査した結果、16日未明に現場付近で架線工事をした際に調整が不完全だったために、本来接触してはならない金具と架線が極めて近い位置となっていたことが分かった。
列車の走行による振動で接触して電気的にショートし、断線に至ったと考えられるという。
JR東日本は「多くのお客さまにご迷惑おかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。「今回と同様な箇所ではカバーをつけるなど、万が一金具と架線が接触してもショートしないよう、施工方法を改善いたします」とコメントしている。
トップ画像:京浜東北線のイメージ写真(Wikimedia/Tennen-Gas)CC BY-SA 3.0